愛を探してみた 希望も探してみた

肉も燃やしてみた

  • フレドリック・ブラウン『未来世界から来た男』読了。掌編と短編で比較すると、少し尺のある短編の方が好みかなぁ。(表題作や「不死身の独裁者」等) 自分は一応SFの本として手に取ったのですが、後半の"悪夢"編が意外に面白くて。SFでは現代社会に対する皮肉やアンチテーゼが重要だと考えていて、それらをストレートに表現するとああいうものになるのでしょうか。
    出版された年代が少し古い(1963年)こともあり、全体的には古典っぽい雰囲気。セクシャルな素材を取り扱った話が多いのは、短い尺に最適化しているから? 悪夢短編集と言えばバリー・ユアグローの『一人の男が飛行機から飛び降りる』ですが、アレもエログロが基本だった気がします。アメリカ的な本かもしれません。
  • 峰守ひろかずほうかご百物語』読了。イタチさんの可愛さはどう見てもエロゲ。先輩のCVは涼森ちさとでどうだろう。エロシーンがないのが悔やまれる。だが俺はエロスを諦めない。自分と似た趣味を持ってる人は、筆者コメントを見ておくといいかもしれません。ああ素晴らしきウソツキ野郎。
  • EeePCとか。バッテリは公称通りの体力ですかね。スタートは100%で、朝電車の中で20分(100%)→スタンバイ状態で夕方まで(60%)→電車内で25分テキスト打ち(40%)に。今日は外部業者が来て忙しかったので昼間は使えませんでしたが、もう少し細かく使ってみて能力を把握したい。
  • ぱれっと『さくらシュトラッセ』かりんルート。ネタバレ有り。
  • マリーは王道という感じでしたが、こちらはむしろトリッキーな構成。無邪気な幼馴染みと惚れ薬、というベタな要素よりは"感染状態"の春美の不気味さが先に立っている。明らかに薬によって精神を組み替えられてしまった状態で、しかしかりん以外のことに関しては正常な自意識を持っているアンバランスな状態。最終的な春美の選択も、本当に"感染以前"の彼が持っていたものであったのでしょうか、とか。
    かりんのパーソナリティについても、どう捉えるべきか悩む。自覚的に成長を封印してここまでバカになりきれるのだろうか。人間は嫌でも学習してしまうものだと思っているのだけど、自分には考えもつかない回避方法があるんだろうか。そりゃ確かにフィクションなんだけど、それにしたって考え込んでしまう不思議生物ですよ。どうしても発生する疑問と理解できない謎が残る、奇妙なシナリオでした。