みやま零先生、 『彼女たちの流儀』 のシナリオ分担について語る (07/11日記)

 どの角度から触れてもネタバレになりそうなので別記事化。
 確かに完全なキャラ分業制ではないカノギでは、シナリオ分担自体はそれほど問題じゃないと思います。原案とプロットはみやま先生なワケですし。
 今回の発表で気になる部分としては、涼月はやっぱり本人担当部分ってところでしょうか。作品自体はどのシナリオを切っても鳥羽莉を軸に展開されてるんだけど、作品のコンセプトは涼月によく現れてる様に思った。 (この辺はコラムで語ってましたね) 千佐都も同様で、あの身勝手さと盲目さは作品にとって不可欠だと思う。少年少女の 「分かり合えない」 感じはこの二人が代表する。物語的には解決すべき問題が大きい鳥羽莉と朱音が美味しいけれど、それだけではカノギは面白くならなかった。 (もちろん、個人的には鳥羽莉も朱音も大好きなんですけどね)
 そうするとせせりは何なのよ? とプレイした多くの人が悩むか、あるいはいらない子として処理してしまうでしょうが ―― 彼女も特殊な見方をすると非常に妖しげな光を放つ。悪意の解釈の対象としては実に興味深い。何故人的背景を感じさせないのか、何故理想的な少女なのか。その辺を近いウチに妄想してみたいと思います。