crftkit-companyプロデュース公演vol.1『真夏の果実』観てきました

縮地

  • 先週の金曜日、中野に『真夏の果実』観に行ってきました。ダメな男とダメな女のあるまなつのはじめてじゃないお話、といった感じでしょうか。永田さんの母親役(ただし旦那や娘とは別居状態)がハマってていいなーと。声の性質が合ってるし、夏だと騒ぐ若者から一歩引いてる立ち位置が実にそれっぽい。そんでも怪談はノリノリだったり可愛いところを残していたりするのは微妙なお年頃だからなのでしょうか。難しいな三十代。
  • 役者の身体性において声のウェイトをどの程度にするかってのは難しいところなんですが、まあやっぱり高く見積もってしまうよねという話で。動きに特徴ある演目ではないので声ベースで観てもいい……ってわけでもないか。声的な意味では、バイト三人組の演技過剰がちょっと目立ったかなぁ。声張りすぎで耳が痛い。ラジオの演出はわりと好みで、クソビッチ大活躍のあたりも繪里子と対比になってて良かったんじゃないかなぁ。クソビッチはすげー生き生きしてて面白かった。いるよねこういう奴。
  • 金曜昼の回に開場と同時に単身乗り込んだため、しばらく一人で客席に座ることになったりも。(平日昼間の回の客席は関係者とか役者仲間が多い。自分は有休) 開演前の劇場は不思議な空間だなぁ、と毎度ながら思う。終わった後はいつも通りアンケート書いて黙って帰るつもりだったけど、よほど目立っていたのか永田さんに呼び止められて驚き。さっきまで役になってた人と話すってのはこれまた不思議な感覚を呼ぶもので、やたらに緊張してしまった。そういうのを目当てにした観客にはなりたくないとは思いつつも、やっぱり好きなので。
  • そんなこんなで浮かれていたら、同週にやってたおまちゃんの舞台を見逃すという。なんという阿呆! 舞台はどうしたって一期一会なのに。