映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』ネタバレコメントレス

どこぞにも投下したヱヴァ感想ですが。

今回のシンジ君は強くなったとかそういうのじゃなく「より少年らしくなった」という感じがしました。
「よりありのままのシンジ君らしくなった」とも言えるかも知れません。
シンジ君自身のベースの変化ではなく、旧作とは違った周りの環境の変化(ミサトさんとか)がそうするだけの余裕と自由を生み出しているから、という気がしています。
より少年らしくなったからこそ地団駄はより幼く見えるし、海洋研究所のシーンはとてもあどけなく見えます。
もうエヴァに乗らないって決めたシーンもただ「どうしようもなく怒っているから」っていう子供じみた衝動が伺えます。
そして、ラストで綾波を助けられたのは、その少年らしさによる、ただ自分の欲求に痛いほど従うことを肯定された結果なのだと思います。
つまり「大人になれ」に対比した「少年らしさ」や「幼さ」によってこそ何かを得ることも出来るということがサブタイトルの「(NOT)」の意味であり価値なんだと個人的には解釈しました。

 確かに、幼いところは結構出てましたね。三号機以降については、ダミープラグがあまりに強かったってのもあるんだろうなあ、とか今更にして思います。友達を殺させようとした側面は、パイロットがアスカになったことでやや薄くなったようにも感じられるし、しかし彼女が綾波に"譲った"ことで強くなっているようにも感じられる。
 普段の言動からも分かると思いますが、自分は幼さが切り開くものを強く信じています。性善説ではなくエネルギー密度的な問題で。そうでなければ、彼の意志で"最強の拒絶タイプ"を打破することなんて出来なかったはずだ。あのシーンでミサトが行けと叫んだこと、シンジが自分で壁を突破したこと、どちらも胸がすく思いでした。時間を超えて、旧版の頃の自分が救われたようにも感じられた。
 どうでもいいけどゲンドウの「大人になれ」で笑ったのは自分だけじゃないはず。まずはお前からだろ!

スレによると喧嘩売る気!だったそうで
語尾が下がってたからドイツ語だと思ってました。

今後カラオケで「今日の日はさようなら」を入れると、観た人とそうでない人との温度差に笑うかもしれんね。

 えええマジかよ、全然分からんかったぜ……しかしあの予告がなかったら、アスカファンはどこに向かっていたのやら。あの辺も(やや悪趣味ながら)上手いと思った。