minoriは今日も平常運転――『eden*』イベントレポ (速報版)

  

  • 開場前の会場。右端の列が取材席で、写真を撮るにはイマイチな位置。全体的に写真が斜めになってます。
  • 冒頭は毎度おなじみ、nbkzこと酒井社長による"『eden*』プロジェクト"の解説から。相方は監督の御影さんで、基本的には『おもしろミノリ放送局』のノリ。スライドと仮組段階の『eden*』、コンテ状態のムービーなどを交えつつ。
  • eden*』は、大規模作品(宇宙戦艦)として建造された『ef』を踏まえて、小回りの利くゲーム製作を目指しプロジェクトを起こした。プロジェクトの開始から終結までで2年くらいの作品を出していきたい、とのこと。正直イベントCGなど要素の多さで勝負するのはもう無理だろうと思っていたので、この方針転換は正しいのかなと思いました。

  

  • 演出は『ef』以上に凝っていて、奥行き表現や被写界深度の概念を生かした"視点"中心の演出。本編サンプルの場面では亮・シオン・エリカの間で視点が移動し、焦点や距離が切り替わるプロセスが説明される。なんとなくAgesに近い感触かも。何枚か画像を使えば分かると思うのですが、レポに使用できる写真枚数は限られているので当サイトでは省略。(Half Moon Diaryさんのレポが詳しいかな) 立ち絵では半動的な演出、イベントCGでは一枚絵としての魅せ方をしている……という感じでしょうか。素材を準備するのは大変そうだ。
  • しかしその素材はかなり出来上がっていて、残るは声・ムービー・音楽の一部くらい。体験版は一カ月以内にリリースできるかな?とのこと。気になる発売日は上の画像の通り2009年9月18日。随分早い設定ですが、「本編の方は間違いなく出る」らしく、アペンドディスクも同時発売を目指して製作中。同時発売でないと商業的にも不利だろうなぁ。価格は本編が\5,800で決まり、アペンドは\2,000を超えない範囲にしたいとのこと。

  

  • 上の画像はムービーの一部。いかにも新海!なカットも散見され、ファンは思いっきり期待しても良さそう。後で見て「なるほど」と思えるような、ネタバレ要素も含んだものになるらしい。


  • で、ここからラジオのフェーズへ。パーソナリティが発表される瞬間、会場に電撃走る……!
  • 大方の予想通り、出てきたのは中島裕美子遠近孝一の『ef』コンビでした。中島さんはエリカ(メイド)、遠近さんは稲葉(軍人)役で出演。minoriのノリはあんまり可愛らしい感じではないし、売れ線の声優さんがキャッキャウフフする番組にされてもと思うので、これはこれで。中島さん&遠近さんならラジオ復活と考えてしまうのが早いか。
  • ラジオ「終末のエデン」本編の前に、キャスト&ゲスト発表の流れ。メインヒロインのシオンは志村由美さん、ラヴィニアは中村繪里子さんと発表→そのまま壇上に登場してゲストに。志村さんはデータ通りマジちっちゃくて可愛らしい感じ、いっぽう中村さんは軍服姿がとても似合っていて色々納得。トークの中でも遠近さんが変態ネタ→中村さんバッサリのパターンで安定。

  

  • 女性キャスト陣は作中のコスプレ。質が高くて可愛らしい。特に志村さんは背格好がリアルシオン状態なのでシンクロ率高め。
  • 今回は主人公にもボイスが入る(『ef』でもそれぞれの担当章以外では実装されてましたが)ということで、のCVはマジーこと間島淳司さんに。『こどものじかん』の青木先生や『とらドラ!』の竜児と個人的に好きな役を当てていて、ヒロインズ以上に期待したいところ。スケジュールの都合でイベントには来られず、ビデオメッセージでの出演に。
  • 第1回&公開録音ということで、コーナー紹介をしつつ実演。コーナータイトルはそれぞれ「エリカの密かな自慢」「シオンの小さな悩み」「703研究所」「2つの計画」「最後の晩餐」「edenの戦士たち」。本放送もすぐだし、詳細は他のレポに投げます。ラジオの本放送は音泉にて07/03(金)からスタート。金曜日だから"終末"なのね……という残念なオチ。
  • 最後には質疑応答。10分ほど時間が取られていたものの、出演者が前もって明らかになっていなかったからか、声優さんへの質問は少なめ。作品の印象やラジオトーク内へのツッコミなど。自分の居場所(eden)を一言で→「酒」(CV:中島裕美子)が期待通りすぎてワロタ。ホントに最後までいつものノリなラジオ公録でした


  • 声優さん退場後は再び御影&nbkzコンビ再登場、『eden*』全体に関する質疑応答へ。ここでは質問が多く、回答もnbkzクオリティで進行。自分は(コメントで寄せられてた)アニメ化に関する質問や(ありがちな)原画家採用の質問をしたのですが、面白い内容で切り返していただけて満足。(詳しく書くのはちょっと憚られる内容だったのですが) 質問者の方で、自分のサイト名を言わない人が多かったのはどうなのかなぁ。そのへんは日本人的な遠慮なのかな。取材するのであれば、所属を明らかにするのは大事なのでは? (でも名指しで当てるのは勘弁な)
  • 質問の中で話された、18禁ゲームの販路(販売店)と地方での販売について。minoriの作品は地方大型家電店のPCゲーム売り場なんかでもそれなりに多く出ていて、そういう地方の細い販路や非18禁のみを取り扱う売り場で少しずつでも売れるような流れを期待している。(一般作なら置ける売り場は一気に何倍にも増える) 今回はそういう意味でも実験作。18禁ゲームを大きく取り扱う店では『eden*』も同じ台の上に並ぶだろうから、実販売面での不利は少ないと考えている。成功すれば続くメーカーさんもあるだろうし、可能性を広げてゆきたい……とのこと。ファルコムが一般PCゲーム市場を諦めかけているのとは正反対に見えるけど、美少女ゲームである『eden*』が商業的にどうなるか気になるところ。
  • イベントはここで終了。グッズ販売と平行して、自分たちWeb取材班は撮影した画像のチェックを受けることに。そこから撤収までは酒井社長の小粋なトークタイム。minori信者はこれが楽しみでイベントに来ているのかもしれない。簡易拡声器を持って話すスタイルが妙に似合ってて笑ってしまった。色々と興味深い実験作ではあるけれど、minori自体は今日も平常運転でした。