今日の前置き

いただきます。


  • 茉百合ルートの宇宙は、晶くんが存在していた"元の宇宙"(あるいはそれに限りなく近い宇宙)なのか。桜子ルートの宇宙は、晶くんと桜子が知り合うことで"元の宇宙"から分岐した、作中時間に"移植心臓が発生する宇宙"。分岐ポイントとして、茂樹が4年前に殉職しないと桜子は学園に通えないことになる? この辺りは二周目で検証したい。
  • すずのエンド、20数年経ているワリに晶くん若々しいな! しかし未来宇宙においてロリコンの誹りは免れないだろう彼の生活が心配です。多元宇宙的に見て、すずのが遡行した時点ですずのエンドの宇宙が発生したことになる? それとも、晶くんがすずのを選んだ時点(晶くんがすずのによって帰還させられた後、すずのを思い出した時点)で発生した?
  • 何にせよ、すずのエンドの晶くんが格好良すぎて濡れた。だって、あのタイミングですずのの前に現れたってことは……フライヤの開発に関わりながら彼女をずっと待ってたってことで、すずのが近くにいるのを知りながら彼女の"葛木晶救助ミッション"が終わるまでずっと待ってたってことだ。そもそもどの時代にすずのが存在するかも分かっていなくて、一生賭けても遺せるのはフライヤだけかもしれなかった彼が、物語開始以前の未来ですずのを見つけたときの喜びを思うと――その上でさらにすずのが"追いつく"のを待っていた彼は、本当に素晴らしいと思うのです。
  • そもそも、すずのの干渉とフライヤの存在が過去に露見することによって、晶くんとすずのの世界が同じにならない(別宇宙へ分岐する)可能性もあっただろう。そう考えるとあのラストシーンは奇跡的だ。Dr.Flyerが未来世界の晶くんの証言を基に雪代すずのを派遣した可能性も考えたけど、本人の驚きようや晶くんへのアドバイスを見るに、あの瞬間が最新の時空断面だったのかなと思う。歴史の最先端に立つ特異点・葛木晶がタイムマシンにフライヤと名付けたことは、すずのの未来へ至る最初の一歩だったのかもしれない。彼の努力によって未来が引き寄せられた、というのは少々ロマンに寄りすぎな考えか。それでも憧れてしまう。
  • 物語として一番好きなエンディングは結衣エンドかな。開始当初に自分が予想していたバニシング・ツインの要素を拡大したものであったし、未帰還者の経験をエラーとして正常化するだけではない優しいエンドであったと思います。鏡の国のはらぺこブラザーズは、排他的な白黒から並び立つクイーンへ。『ALICEぱれーど』『ファンタジカル』に続いて童話をモチーフにした作品になるとは、正直予想してなかった。
  • ともかく、二周目をプレイしないといけないのは確定事項。時間モノは検証作業と理由付けが命、まだまだ楽しめそうだ。