「エロゲにおけるエロの存在意義」について (03/26追記)

>エロ要らないについて
何度となく見てきた話題だけど、「シナリオゲーのエロはエロとしてのレベルが低すぎて実用に耐えないから必要ない」って意見はとんと見ない……気がする。
幾らシナリオとして、テキストとして優れててもあんな薄味じゃ勃たないなぁ。俺は。
もしかして「実用重視エロゲー」と「シナリオ重視エロゲー」を両方プレイする人自体が少ないのか?

 気持ちさえ盛り上がってれば、絵は割と温くてもイケるかなー。いたる絵の『Kanon』で何回(ry 実用重視の作品(ロリゲーばっかなんですが。『娘姉妹』最高)は稀にしか買いませんが、シーン毎に使ってるとそんなに頻繁に買わなくてもOKな気はします。ついでに言えば抜きゲの場合、いくら絵や声が気に入っていても同じキャラのエロを使いまくるのはあんまり好きじゃないかな。なかなかキャラに愛着が持てなくて。和姦系ならこの点はカバーできる。

「エロゲにエロは要らない」 これは結局エロがなくても普通に物語が成立するからじゃないですかね。 そういういわゆるシナリオゲーとか泣きゲーって評価されるのも大体シナリオ部分で、 作品同士の優劣なんかを論じたりするのもそのへんですし。 つまり、こうした作品の差異を生むのはシナリオ部分であり、 エロ部分はさほどの差異がないといえるんじゃないでしょうか。 ゆえにエロの重要度は下がり、変わり映えのしないエロシーンに食傷気味になったりとかで不要といわれるんでは。

 恋愛の到達点としてのエロなら、キャラクタ性を織り込むことは必須だと思うんです。そこがしっかりしていれば、100%必然性がある状況ではなくても納得してもらえるんじゃないかな……とか。

エロ不要説の話。
そもそもエロが必要な作品とそうでない作品を混同してる人が多い(というかエロいらなそうな作品ばかりプレイしてる人が多い?)のが話をややこしくさせてる気がします。☆トノ作品をプレイしてると「エロは重要だろ、jk」と思うが型月ゲーとかやってると必要無い気がしてきますし。

 筆の種類による、という感じ。だからKeyは全年齢に踏み込んだのだろうし、型月もそちらへ向かいそうな気はします。☆×トノについてはこの記事の最下段を参照のこと。

>エロゲにエロは必要か
8年前の場合、実際鍵ゲーにエロが薄かったから始まった論争だったように思いますが、
こちらは最終的に、同時期の「とらいあんぐるハート」シリーズが一つの答えになった感があります。
近年の場合、抜きゲーでもエロ多めですよね。少ないと思ったのはDC?くらいでしょうか。(むしろ、あれで少ないと思ってしまうあたりが当時を知る身としては隔世の感があります)
ですが、『エロシーンが多くなければならない』という無言の圧力が、エロシーンのために物語の途中に(物語上)不要な中断を生んでしまっているというのも近年のゲームについては目につきます。近年のエロ不要論をエロシーンの量的なインフレへの反動と考えるとかつてより根深い問題のように思います。エロと物語の食い合わせはそれほど良くないのでしょうかね。
近年でエロシーンが物語上重要だったように思うのは「StarTRain」と「SchoolDays」でしょうか。後者はある意味で興味深かったですが、真似は難しそうです。

 この辺りの疑問については記事の一番下で言及しています。そう、都築さんが2006年に『わんことくらそう』をリリースしていることは、また一つ興味深いと思うのです。創作としてエロが大きな意味を持つ作品。人型動物を通してセックスの哀しみまで描くことを選んだんじゃないかな、と。

【エロゲにエロは必要か?】エロにはエロの面白さがあると思う。あと「エロ=セックス」と限定するのは少しもったいないかも。個人的に「性欲」というのは広い意味で異性への好奇心全般を含むと思うのだよね。例えばヒロインの仕草にドキドキしたりとか、そういう場面にもエロはあると思うし。あと美少女×エロという組み合わせの相乗効果は抜群なので、愛情表現としてのエロも魅力的なのではないかと。エッチの時に頑張っているヒロインの姿には最上級の可愛らしさがあると思うのですが、そう感じるのは自分だけでしょうかね?

 今回はエロ=セックスで取り扱ってます。一応、テキスト上である種の色気や性欲を表現するならば年齢制限の必要もないので、エロゲという規制対象メディアの話からズレてしまうかな。それとは別として、ヒロインを異性として意識するドキドキ感が不足しているエロゲは多いかも。最後にエロがあるからその辺がおざなりになってしまう? ステップアップを強調するとエロに対して気持ちが盛り上がるかも。"エッチの時に頑張っているヒロインの姿"においても、その頑張りにヒロインの個性があるといいですね。キャラの属性だけでエロシーンを規定するのは良くない。

エロゲーなのにエロ絵に金が使えないというのもおかしな話。 アニメの「らきすた」でこなたが言ってた、ギャルゲ形式のラノベとかだといいのかな。

 そういうのが主流になる、という可能性も否定は出来ません。児ポ法のこともありますし……

エロゲで抜くときなんですけど、シナリオ進行中のイベントシーンで抜きますか?それともクリア後の「回想シーン」で抜きますか?

 進行中のシーンで1回、気に入ったシーンはその後に何度でも。今でも思い出したように『ピリオド』を起動して琴先生と(ry


―――以下再掲分+α―――

>エロに関しては、二次元<三次元」てスタンス
趣味嗜好で分かれるところではないかな、と思ったり。
個人的には、普通の絡みであればどちらもアリなのですが、スカトロ系は三次元だと少々辛い・・・。

 三次元スカはレベル高いわ−。基本ロリコンの俺は実写AVでは厳しいところが。

>[ネタ:エロゲ] 「エロゲにエロは要らない」てことについて
8年位前かな(Airの出た前後?)、そのときも似たような鬼畜ゲーvs泣くゲー論争がありました。論者がユーザーメインだった為に、結局それが当時の業界に影響を与えたってコトも無かった訳ですが。
ただこの手の話は大概、論者の多くがシナリオゲー・萌えゲーのファンサイトの管理人とかだから、要らない派に偏る傾向が無きにしも非ずです。その点ではSuさんの様なヒトも珍しいですね。いいぞガンバレ!
逆にクリエイター側はどう思っているのだろう。「エロなんて書きたくねー」とか思っているヒトとかもいるのでしょうか?
こんだけ言っておいて何ですが、私の本音は「朝霧麻衣がエロかわいくて何が悪い!」だけです。

 ……当時、鍵信者的な振る舞いをしていた自分には痛いところが沢山あるんですけどね。ある種の感情移入手段としてもオナニーは重要な役目をすると思うんだ。生理的な欲求だって利用価値はあるし、それ自体が汚らわしいという考え方をするほど潔癖でもないです。
 エロを蔑視するクリエイタさんは少なからずいるようですね。ちょっと前にWebで話題になったあの人とか。まあ、商業的な言い訳としてのエロも止むなしとは思います。それはどの時代の社会にもあること、だそうですよ。

>エロがないけど攻略キャラ
Piaキャロ3を思い出しました(笑)
無いと怒る人がいるからとりあえずでも全員に入れておく。不要だと思う人は読み飛ばしてください。…というのが現在の所の暗黙の了解ではないでしょうか。

>「エロゲにエロは要らない」てことについて
3 次 元 が や だ か ら 2 次 元 だ ろ 常 考。
でも「エロゲにはエロ必須か?」つー意見には賛成的立場。 「それじゃエロゲって名乗るな」って意見もあるでしょうが、 作品によっては抜きゲーみたいに前面に押し出すタイプ(いわゆる売り)もあれば、ストーリーのおまけ的ポジションなエロもありますからね。 エロが作品中でストーリー上重要なファクターを含むものに関してはしょうがないとして、無くてもあっても一緒かむしろ醒めるような感じならエロシーン挿入は不要ではないかと思ってみたり。 長文スマソです。

 そこまで言うかw エロがないけど攻略キャラ、みたいな設計が一般化したら面白いかも。全員それじゃあどうかなとは思いますが……あくまで"表現が18歳以上向け"のゲームであって、100%エロがなければダメではない、と思います。エロ有りルートとエロ無しルートという選択肢も有り得る? そういえば書き割りがいたか……今見れば興味深いのかもしれません。


・上の方で指摘がありますが、シナリオゲーにおけるエロを考えるなら☆×トノの作品は良い例になるんじゃないかなと思います。トノ主人公はヒロインと距離を保った関係を作るケースが多くて、それを充分に演出した後にエロシーンが入ることによって、距離が一気に詰まっていく感覚が味わえる。『さくらむすび』の紅葉の初Hシーンは後世に語り継ぐべき。(言い過ぎ?) 喘ぎ声の描写はかなり少ないのですが、その代わりに主人公とヒロインが多くの言葉を交わすわけです。そんな雰囲気だからエロシーンが長くて、甘い言葉の応酬に脳が痺れてくる。単純に射精回数や体位数では語れない、1シーンの充実感が非常に高いのです。やっぱりエロシーンは結ばれた"二人"であってほしい、と思う。
 個人的には、キャラクタを楽しむ作品でまで無理して単純なエロさを追求してもなぁ、という感じが。最近の作品では特にボイスが変。隠語卑語を入れればいい・エロSEを出しまくればいいってのは何だかズレていて、それらによってキャラクタ性が崩壊したら、コンテンツの本丸である"好きになったキャラとのセックス"から逸脱してしまうんじゃないかな、とか。もちろん体を重ねる上での悲しみや望まない行為としてのセックスを書くことも大事だと思うのですが、それらはわざわざ問題にするまでもなくシナリオに溶け込んでいるケースが多い。愛情を基本とするエロシーンが創作的に浮いてしまわない為にはどうするべきか? 難しいですね。


―――以下03/26追記―――

エロシーンについて色々議論がなされているようなので、私も一つ。  年齢制限のあるゲームなのだから、18歳以上でないと共感できない内容にするべきだと思います。そうでないなら他ジャンルでやればいいんじゃないかなと。学園物にしても、在学生に共感を与えるのではなく、卒業生が振り返って見たときに楽しめる内容じゃないと駄目じゃないかなとか。
 エロシーンについても、別に無いなら無いでいいです。ただ、男女の恋愛に主眼を置いているのなら、恋愛の通過点にエロがないってことは無いので、エロシーン入れるべきだと思います(結婚するまで婚前交渉しない人もいたりするみたいですが)。なので、内容の無い・読者を(性的に)楽しませるだけのエロではなく、必然性のあるエロにしてほしいのです。ただの抜きエロにするなら、抜きゲのジャンルに任せるべきかと。エロまでに時間かからないし。

 言いたいことは非常によく分かるのですが、実際プレイする上での感情の乗せ方次第かなぁ、と思ったりもします。自分の人生に作品を重ねるようなやり方ではなく、自分を変形させて作品に当てはめるタイプの人にとっては、自分と作品がかけ離れていても問題ない。プレイ中は"演じている"のですから。むしろ自分には経験の無い何かを得るために、共感とは程遠くても作品としての論理が整っている方がいいんじゃないかな、とか。(後半の主張はこの辺りに当たるかと)
 どうでもいいんですが、恋愛とエロの直結度では学生の方が高いだろうと思います。だから恋愛とエロをセットにするなら、中学なり高校という舞台は相応しいのかも。
 ついでに、18歳前後のプレイヤーって結構数が多いんじゃないかな。(その是非はともかく、事実として) あんまり年寄り臭くするとむしろウケない気がします。そういうものはエロゲ以外に溢れている、というか。

エロゲのエロですか。 そう言えば、昔に東海高校minoriの講演聴きに行ったときもそのような質問をしてる人がいましたね。 「性的描写についてはどう思いますか」というのが。 確かそのときのnbkz氏の答えは「必要なら入れる」だったと思います。 例えば「はるのあしおと」の主人公はDQNだから教師だけど関係を持ってしまう。それが必要だった。 しかし、はるおとってコンシューマーでも出てますよね? そちらはどうなってるんでしょうね?

 CS版は未プレイなので何とも言えませんが、nbkz先生の話はまずエロゲとしての基本であると思います。言い訳としてのエロは最終手段かな。

エロゲにエロが入らないというのは萌えゲーのキャラクタ指向とポルノのある意味没個性なお約束指向とがかみ合ってないからかなと思います。エロシーンは一番そのキャラらしさが弱くなりがちだと思うんですよね。

 キャラクタにもかなりお約束が付いて回るとは思うのですが、それ以上にエロはお約束だらけか。キャラは曲がりなりにも"人間"で、エロは基本的に"行為"の域を出ないのが要因? エロシーンで個性が出せる人はまさにエロゲライターの鑑、という感じですね。

純愛系エロゲにもエロはやっぱり必要と思います! というよりもエロがあって欲しいですね。ちゃんとシナリオがあり、ヒロインや主人公に思い入れがあるからこそ、えちぃシーンが盛り上がるのだと思ってます。 最近のゲームは各ヒロイン3回以上えちぃ場面があるのが普通になってきましたが、1日で1ヒロイン攻略する時はスキップさせたりします。そして後日プレイしに行きます。1日で3回はさすがにキツイのですからね(笑) しっかりその場で全て「使って」いらっしゃるsuさんの無尽蔵な体力が羨ましいですよ。

 万全な状態で使いたい場合、後半のエロシーンは後日読み直して……というのも多いですね。回数に関しては、統計的には平常時で週当たり20〜25回くらいかな? 多いとは思ってたけど、そんなに皆驚くほどだったのかw

ここ2,3年ほど、『考察系サイト』として楽しく閲覧させてもらってます。Gardenの感想ですが Su-37様 と意見が食い違う事がありまして、ちと書いてみようと思います。 一つは、Gardenの音声のON/OFFについて。二つ目は、同作のエロについて。
 私が☆トノが好きな理由は、両者が同じベクトルで作品を描くからです。同じ方向・同じ距離でキャラと文章を描くので、この作品には絵が必要なんだと実感させられます(他のゲームではどちらかが劣っているかズレていると感じる)。なので、水月の次のさくらむすび(個人的にはもみじむすび)に音声がなかったことにも納得してました。音声が無い事で、BGMが立つというのも良かったです。が、Gardenではキャラに音声が付いてしまったので、
  1.声優達が、☆トノと同じ方向性を理解できるか
  2.BGMが(音量的にも)控えめになってしまう
という懸念がありました。結局、絵里香ルートしかやってないですが、音声はOFFのままクリアしました。基本的に他人を信用しない人なんで……。(同様の理由で、ドラマは見ない人です)
 二つ目のエロについて。えーと、別に枯れているという訳でもないんですが、「勃ちませんでした」。絵里香ルートと瑠璃ルートにしか興味ないので片方だけなんですが、必然性のあるエロ、ストーリーの延長線上にあるエロだったので、すっきりと読むことが出来ました。勿論、(多少のバグがあろうとも)満足しました。しっかし、これはいいのかなぁ。トノの文章が上手すぎた、と言えば良いのですが、俺そんなに年じゃない……。花梨では(ry 紅葉では(ry だったんですけどね。後日、もみじむすびをやり直しても(ry でしたが。まぁ受けてのエロはともかく、エロシーンは必要ですね。  最後に質問したいのですが、絵里香ルートは全部トノさんが書いていると思いますか? 所々に、同一人物が打った文章でないような癖が見受けられたんですが……。あまり観察眼はよろしくないので、ご意見を頂けたらなと思います。 (どこかの表記には『ほとんどトノが書いてる』とあった気もするんですが)

 コンビとしての二人に魅力を感じているから、声優が入ると違和感が……という話でしょうか。トノ作品は文章量に比べて台詞の量が少ない(地の文が多い)ので、演ずる方は難しい? 細かな指導が入ればまた違ったのかもしれませんが、スケジュール的には投げっぱなしだったんだろうなぁ。自分は"悪くなかった"と思います。特に双子に関しては、文字以上の魅力を引き出していたのではないかと。(まあ、自分はまきいづみファンなので贔屓目かもしれませんが)
 絵里香はエロシーンに寄せる気持ちが大きすぎて、気楽に楽しむような内容ではなかったかもしれません。エロシーン、および屋上のシーンで書かれてることが彼女の中核であると思う。意味を付与されることで興奮する人も居れば、そうでない人も。絵里香ルートのライティングに関しては、海水浴以降別のライターさんが混じってますね。それは間違いない。双子ルートと小夜ルートはトノが書いているか、他の人が書いているにしても大きな違和感は発生しないレベルになっているので、そちらもプレイしていただければと思います。