ぱれっと『さくらシュトラッセ』に関するコメントレス(ネタバレ有り)

ああ、やはりルゥリィを気に入りましたか。寿命はどうなるんだ、とかすぐにあの外見ではいられなくなるんじゃ?とか気にしたら負けです。

 確かに、設定的にはかなり厳しい状態で終わっているような気がします。変身魔法だけを残した、という状態がどのように作用しているのかは分かりませんが……
 ルゥリィ自身が「変身してるだけ」と言っている事から、猫の肉体を魔力的に改造している線はなさそうです。(人間形態でも器用さは猫のまま、というエピソードもありましたし) 使い魔契約の効果については言及されていませんが、ルゥリィが"猫形態で喋ることが出来る"のは、変身魔法と使い魔契約のどっちに属するんでしょうかね。ラストシーン、瑠璃子には事の真相を話してから変身して見せたと言ってますから、変身魔法のオマケなんでしょうか。ルゥリィというパーソナリティに対して二つの状態を重ねておく魔法なら、猫状態で喋るのは部分的変身に当たるのかも。(つまり、声だけを人間にしている状態)
 外見については、彼女の猫年齢には連動しない要素だと思いたいです。成長したルゥリィが出てきたら俺は泣く。彼女の中にある、無意識的な自分の像が顕現している? 実はマリーがあの容姿を設定しているだけで、胸も可変だったりして。ルゥリィ自身では姿を変えられないようですが、マリーは出来ないとは言ってないハズ。
 一番大事な寿命については……ヤバいんじゃないかなぁ。肉体的に猫が本体である限りは、20年程度が精一杯でしょう。魔女の使い魔の黒猫は異常に長命というお話は無くはないと思いますが、ルゥリィは既に使い魔契約を解除してしまってますし。ある程度年齢を重ねた時点で、もう一度使い魔に戻す? "共にあること"が使い魔の必要条件なら、ルゥリィが春美と共に生きるにはマリーがかもめ亭に居続けなければならない。(離れることが可能なら、そもそも本編で使い魔契約を解除する必要は無かったハズ) 考えれば考えるほど難しいんだよなぁ。そこまで設定が考えられていないだけだとは思うのですが。
 発情期があって、処女膜がある……という肉体的な矛盾を処理するために、寿命も双方の中間程度とか考える手はありますね。肉体が変身魔法(あるいは使い魔契約)に引っ張られている感じに。命を弄る魔法は難しいと思われる描写(クラウディアは治癒魔法が使えないこと)がありつつも、ほぼ死んでいた春美をあの段階まで再生してしまったマリーなら、有り得ないとは言い切れない?
 そういえば、クラウディアが使い魔を持っていない理由って作中で出てましたっけ? 使い魔契約自体が高度な魔法だとすると、何らかの特殊作用があってもおかしくないと思うので……実はマリーは使い魔契約を解いていない、という説も。(彼女が寿命の背景を理解した上で、そういった嘘を吐いている可能性も考えてみたいところ)

シュトラッセ マリーシナリオのさわやかさとルゥリィの好き合うまでの ツンデレ具合がよくってあまり悪いところ意識してませんでしたので、欠点を。
 悪いところとしては マリーシナリオは マリーは魔法が使えなくなると主人公の言うことなんか聞かずアッサリ諦めて実家に帰っていくところがイマイチでしたし。もうちょっと主人公かっこ良いところみせてほしかったなぁ…クラウディア姉さんに美味しい所奪われた感じですし。でもこのルートが一番バランスよかったです。 姉ちゃんは… ただでさえ近親関係のネタは使い古されているのに… ただ、回りくどいだけで各ルートの中で一番悪かったです。 かりんは テーマとしては悪くはないのだけど、「自覚的に成長を封印」は少しやりすぎでしたね。これが判明した後の話で普通か、賢くなる描写があればよかったのですが… あと、ただでさえキモイところが無いとはいえない主人公がホレ薬のせいでさらに痛い人間に… 自分はただ主人公が可哀想でしかたなかったですが… 最後にルゥリィ ネタバレになるので一言だけ 最後!!最後さえよければルゥリィルートは素晴らしかったのに…(涙 この終わりに納得できるかで感想が変わってくるかも知れません。ハッピーエンドは大好きですが、これはちょっと…

 NYAONシナリオ最大の問題点であるところの、中盤がダレる現象は今回も相変わらず出ていたように思います。
 マリーが春美を無視してあっさり帰ってゆく行については、マリーが元々大変頑固で意固地な性格であるところから分からなくもないかな、と。彼女にとって(ある程度優秀な)魔女であることはパーソナリティにも深く結びついていて、遺伝要素を嫌いながらもその恩恵に与っていることは自覚している。魔女のコミュニティが脆弱であること、その柱としての血から逃れられないこと、我を通すには重すぎると判断したのでしょう。それは彼女が家を出る前から考えていたであろうことで、春美に相談する余地は無かったのかもしれません。春美の性質・要素からして、親を捨てて自分のところに来い、と積極的に言うことは出来ないはずですし。(和解の方向性を得るには異常すぎる状況ではないか、とも)
 かりんシナリオについては以前話した通りなのですが、優佳シナリオは……見るべきところはあまり無かったような気がします。かりんシナリオでは"かもめ亭"そのものはクローズアップされなかったので、優佳の方で突っ込んでフォローされるんだと思い込んでいただけに。もちろん他のシナリオよりは大きく扱われていましたが、母さんを絡めたイベントなんかで過去の要素まで出してほしかったかな。優佳の個人技頼りなので、彼女が好きならOKか、とも思います。
 春美がキモい件については反論の余地もなく。ルゥリィルートでもちょっとキモかったですね。ルゥリィとイチャつきたい気持ちは分かりすぎるほど分かるのですが! ルゥリィのエンド自体は嫌いじゃないです。ただ力業なのは確かだし、あの時点では問題が山積みなので、深く考えるとちょっと暗くなってしまうかも。自己解決が必要か。

>優佳姉
だって尿漏れも無い奴がヒロインな訳無いじゃないか。
尿漏れが登録されないから、マリーさんも使い魔に最後の最後まで負け続けたのである。
ルゥリィの名前の由来から、実はルゥリィはメインルートが無くなった瑠璃(Garden)の代役を務めていたのである。
やたら尿に関する描写が濃かったのはその為なのである、足りない瑠璃の尿を補おうと言うのだ。
恐るべきトノイズム、初回プレイ時、まだGarden騒動を知らなかった頃、何やってんだトノと画面の前でツッコミを入れていた。
畜生俺のGardenがまだ始まらないぜ!
あと猫っ可愛がり始まりすぎである、このネタは変化球にも程があるっての。

 妄想乙。瑠璃はアホの子から随分と進化したなぁ……胸はそのままですが。だがそれがいい