OVERDRIVE 『キラ☆キラ』 関連コメントレス（ネタバレ有り）
メチャメチャですが「キラ☆キラ」の感想を
いろんなところでビッチ扱いされているようですが、紗理奈お嬢様が個人的には一番良かった。というか、「押し込められてたお嬢様が始めて強く出した自分の意思」みたいな展開に弱いせいもあるです。
おねーちゃん、お嬢様とよかったのは、暗い展開の先の「未来」の見えるさわやかな終わり方。千絵姉の魔法の言葉『ロックンロール！』を最後に持ってきて物語の余韻を強く意識したような作り方は非常に好ましいところであるのです隊長！ それは紗理奈にも言えることで、電車の中での携帯電話越しのやりとりがコミカルな絵で表されることが、その直前の「家族の問題」とその後の「解決後の穏やかな別れ」とのギャップで上手いこと余韻を残しているのでは、と。この辺りの表現は脱帽ものだと思います。
祖父の投げやりな態度から子供っぽい一面を見せたくだりは多分この作品の根底にある（と思われる）「家族」の象徴―――つまりライターが一番書きたかったところなんじゃないかな、と邪推してみるわけです。
きらりシナリオをやって、急に現実を突きつけられた気がします。「はいはい、お祭りはもう終わりだよ」と言われて会場から追い出された感じがあります。もっともっと騒いでいたかったのに。
おねーちゃん、お嬢様ともどこかに「なんだこのやろう」とでも言わんばかりのテンションが巣食っていたのに、きらりだけは「なんだこのやろう」のパンク少年が大学出て就職しちゃって「いい思い出だなぁ」と感慨に至るような、そんな印象を受けました。
現実の話、頭のどこかでこれが「現実」であることを知りつつ、それでもやっぱりどこかには世の中に「なんだこのやろう文句あっか」的な感情が自分の中に未だ住みつづけているんだなぁ、と自覚したゲームだった。
「個人的な」好み
お嬢様≧おねーちゃん（不明）キラキラ
きらりだけ欄外みたいなことになっていたり、きらりにだけ妙な言及をしているのは、僕の感情込みだということで察していただけると嬉しい限りです
家族の肖像、というのは一つ大きな『キラ☆キラ』のテーマでしょうね。面白いのは、ゲーム中の状態で一番恵まれているのが主人公の鹿之助である、というところかな。だからこそ明確に解決する側に回れたのかもしれない。良き力としての音楽を受けて動き出す千絵姉と紗理奈のシナリオは、大変清々しいものでした。
きらりについては……ぶっちゃけると自分はきらりが大嫌いなんですが、それは多分彼女だけ全然"ロックじゃない"からだと思うんです。現実には有り得る話で、それはとても辛いことなのかもしれないけど、それが乗り越えられないものではないと感じた。何故ベストを尽くさないのか……ってのは言い過ぎかもしれませんが、俺は"傷"を負ってしまった鹿之助の方が心配でなりません。
何故きらりが"マイクを取りに戻った"のかを考え始めると、途端に心がざわつきはじめます。鹿クンにとっては、どちらが良かったのでしょうね。
>『キラ☆キラ』
きらりルート(一週目)のEDで流れる「a song for」は今年のエロゲソングで一番素晴らしかった。
とにかくプレイできて良かったと思える作品。
自分は「traveler」と「君の元へ」が好き。でもきらりTrue終了後に聴く「キラ☆キラ」は絶品で、やっぱり一番気に入ったのは「キラ☆キラ」かなぁ。これは記憶に残るタイプの作品だと思う。幸せな意味でも、辛い意味でも。
キラ☆キラは私も千絵姉のシナリオが一番好きです 一番青春しててその後も幸せそうな終わり方でしたしね きらりは一番瀬戸口っぽいシナリオではありましたがｗ 特にBADEND
ロックンロール! 青春度が一番高くて、それでいて千絵姉が可愛すぎる。俺も千絵姉と叫びたいなぁ。理不尽なものに対して臆病になって、それでも考えることを諦めない姿勢はすごく好き。彼女が一番音楽から力をもらってるんじゃないかな。
きらりのエンディングとしてはTrueの方が好きなんですけど、この作品のメッセージの大半はBadエンドに込められていたような気がします。何だろう、Trueが社会的人間についての叫びであるとするなら、Badは創作者の意地と誇り、というか。鹿之助にとって本当に大切なものは、きっと……
キラ☆キラの真ヒロインは鹿子。異論は認めん！
てーか、主人公ボイスありのＮＧ恋してたせいで、鹿之助にボイス無いのが違和感あってしょうがなかったぜ…
女装時に声でばれるとこなんか、ボイスありだとわかりやすくていいんじゃないかなーと思ったり
きらりBadエンドは確実に鹿之助シナリオでしたね。しかしタダでさえ長台詞が多いのに、鹿之助にまでボイスを入れちゃうとテンポが悪くなるかも。本来はテンポ良く読ませるタイプのテキストだと思うので……というか、ノベル形式だからって自由すぎるだろ瀬戸口廉也。だがそれがいい。
