悲しみも苦しみも消えて 二人は離れない

整列!

 グリグリシリーズの旅は『グリーングリーン2』まで終了。今から本丸の3に着手して、終了次第検証モードに移行。


 現状で一つ気になっているのは、発売した直後のユーザー間での評価について。『グリーングリーン』では早苗エンドの取り扱い、『グリーングリーン2』ではみどりエンドの性質について議論が交わされたという話は聞いているものの、あまり詳しい資料がない。当時その議論に参加してた人達の生の印象を訊いてみたいな。(出来れば若葉エンドやひまわりエンドについても) 古い作品を掘り返して考える時、その最大の熱狂を知ることができないのは寂しい感じもする。もちろん仕方の無いことなんだけど。


 知人関係にはグリグリシリーズのコアなファンがおらず、直接意見を訊けなかったのは痛いなぁ。(自分の出身が視野の狭い鍵厨なので交友関係がやや偏っている) 当時グリグリシリーズを全く気にかけていなかったし、音楽にだけ注目し始めたのも『グリーングリーン2』のデモムービーでUR@Nの「Like a Green」を聴いて衝撃を受けてからだったし……まさか1の発売から5年以上経った今、このシリーズについて情報が必要になるとは。時間を跳んで行ければいいのに。


 以下少しだけネタバレ有り。
 2は世間的に評判が悪いけど、個人的には1よりずっと好き。1の早苗エンドのような物凄いインパクトで迫る感触は無いし、テキストの鬱陶しさも少々鼻に付くけど、続編を意識しながら個性を発揮してると思う。(ルーシーとひまわりの対称性とか、鐘ノ音という舞台効果の最大化とか、繰り返される千種先生へのオマージュとか、早苗エンドへの復讐とか) もちろんみどりエンド含めて高評価。作用している要素として、祐介+初代三馬鹿+双葉に対してあまり愛着を持っていないとか、1で好きだったのが若葉という点があるのでしょう。みどりを主人公として読むと2は大変面白いと思う。みどりに対して豊が何を示したか、それを再発見だけでも読み返した甲斐はあった。(もちろんみどりシナリオの豊だけでなく、その他のシナリオにおいても同様)


 ボーカル曲から見ると、平均値はシリーズ中最高だと思う。(3には「オルゴール」という畏るべき壁が存在していて、それだけで評価を振り切ってしまう) 前述の「Like a Green」「My Way」「See You Again」のノリの良さは相変わらずだし、「夢」「アルバム」「バイバイ」の詞はそれぞれのシナリオに優しく止めを刺す。(音楽については3まで終わってからまとめてみたい)  うーん、考えれば考えるほど2の評判が非常に悪い理由が分からなくなってくる。