2006年心に残るエロゲソング

 2006年度エロゲ音楽投票[有]睦月堂工房さんの2006年エロゲソングまとめに触発されて、自分なりに去年の作品を振り返ってみました。ホントは5つくらいでいいかと思ってたんですが、気付いたら増えていた。反省はしていない。






8. White Lips 「もしも明日が晴れならば」 (もしも明日が晴れならば
 基本的に1年に1作、または2作分の曲しか聴けないWhite Lipsですが、今回もその一球をド真ん中に決めてきました。2005年も「アララト」で良い仕事を見せてくれましたし、外さないアーティスト。今年はまたlight作品で歌を聴けるだろうか。


7. 中原涼 「Remember」 (エーデルワイス
 『エーデルワイス』は音楽、特にボーカル曲に関しては他の追随を許しません。『グリーングリーン』シリーズから引き続き参加しているアーティストも多い中、新規で参加の中原涼が一番インパクトが大きかった。細井聡司の楽曲で歌っているイメージが強いのですが、もっと活動範囲が広がれば良いかなとも思います。


6. 原田ひとみ 「eternal feather」 (ef -the first tale-)
 彼女自体は抜群に歌が上手いというわけではないものの、その力強さは非常に魅力的です。天門氏の音楽も相変わらず冴え渡りつつ。仕方ないことではありますが、どうしてもあの映像がフラッシュバックしてしまうというプラス補正を含めてこの位置に。


5. Duca 「散歩日和」 (ワンコとリリー
 多分誰も挙げないので自分が。OP主題歌「Especially for you」と共に隠れた名曲です。二番サビから間奏の後に入る一節がトノイケ作品を象徴しているとも思えます。幸せで美しい歌に垂らす一滴の毒、という感じで。CUFFSは音楽が素晴らしいブランドという評価を、2007年も維持してほしいものです。


4. Akira(+KIYO) 「コイスル★フローライト」 (ななついろ★ドロップス
 ユニゾンシフトのゲームに期待し続けられるのも、水月陵の音楽があってこそ。この曲はボーカル:本人ではありませんが、「Forget-me-not」(忘レナ草)でもお馴染みのAkiraなので違和感は全く無し。作中で一番盛り上がるのはオープニングムービーじゃないかと思ってます。


3. いとうかなこ 「RISE ON GREEN WINGS」 (機神飛翔デモンベイン
 ゲーム自体は大変微妙な出来でしたが、主題歌(+ED曲)だけで元が取れそうな素晴らしい働きをしています。ニトロ全般に見られる大上段の歌詞も、いとうかなこの声に乗れば全て力を持った言葉に。今回のリストの中では唯一カラオケ配信が成されています。(気軽な気持ちで歌えるほど簡単な曲でもありませんが)


2. Rita 「Dote up a cat!」 (ネコっかわいがり!)
 「またネコかわか!」と言われても仕方ない。しかしこの主題歌なくしてネコかわの魅力は語れないと思わないか? この主題歌に騙されたことが全ての発端だったわけで……作詞のウツロアクタは、この曲の歌詞を書きながら落とし穴を掘ってる気分だったに違いない。


1. fripSide 「Red -Reduction Division-」 (彼女たちの流儀
 そして今年一番衝撃を受けたのは、やはりfripSideのこの曲でした。主題歌の見本のような作り方、中毒性の高さは2006年の代表と言えるでしょう。エロゲ音楽は結構聴いてきたつもりでしたが、まだまだ初めて聴く歌い手もいるものです。外部製作集団でありながらここまで作品にリンクした曲を仕上げてるというのも評価のポイント。これからもっとエロゲへの供給が増えればいいかな、と思います。




 以下は選定の為のメモ書き。


・ 作品が好きだから主題歌も良く聞こえるんだろう、という側面は否定しません。しかし同時に、主題歌が素敵だから作品が心に残るのだとも考えています。作品が終わっても音楽は記憶に残ってゆくものです。そしてやっぱり1年は長い! 1月・2月辺りの作品は一昨年の作品とごっちゃになってしまいます。

中原涼は今年後半になってから個人的に大きな波が来てます。彼女が真価を発揮するのは普通にポップな曲なのかもしれない、と考えたりします。(ex:「翼」) マイナーな「Re:愛してる」(Re:)とメジャーな「Remember」(エーデルワイス)が曲調的にも両極端でイイ感じ。しかしどちらの曲もmilktub作品である辺り、自分の好みが出てるのでしょう。

・ TILDE、というかREIKAの音楽によく触れるようになったのも今年でした。「Everyday」(Re:)「"MAID" in Blade」(メイドさんと大きな剣)「LUNAR&SKY」(ルナそら)辺りはいつかライブで聴いてみたいところではあります。そう、11月のライブでらん丸の「KANATA」(七彩かなた)を生で聴けたのは非常に大きな収穫でした。

YURIAはどうなんでしょうね。主題歌の中ではあまり好みの曲は無かったかも。ゲーム自体は痛い作品だった「SummerDay's-これからもずっと-」(Piaキャロットへようこそ!!G.O.)辺りは良かったと思います。名義違い含め今年はアルバムラッシュでしたが、新曲自体は例年より少なめ?

NANAは仮面ボーカリストの特性上相変わらず曲は少ないのですが、どれも珠玉の出来。例に挙がるのは「Ashberry」(エーデルワイス)だと思いますが、一番気に入ってるのは「Dawn walker」(PRINCESS WALTZ)。プリワルはシナリオ的にどうかと思う部分もあるものの、単体で聴けばとても綺麗で良い曲ではないかと。

KOTOKOは「Allegretto〜そらときみ〜」(この青空に約束を)から始まり、2006年もクオリティは高かったです。「↑青春ロケット↑」辺りは古いKOTOKOファンに懐かしい感じになってるでしょう。いつもながら多作で、一般曲含めると何曲歌ってるんだろうか……I've全体としては一般曲方面で頑張っていて、エロゲ曲ではあまり印象無し。

ave;newは今年も相変わらずのノリで突っ切った感じ。看板は佐倉紗織嬢が背負っていますが、ave;new楽曲全般の中では「Emphatic」(BALDR BULLET REVELLION)が好み。そして個人的には大咲美和をもっと前面に出していただきたい。知名度的には「ラブリー☆えんじぇる!!」(怪盗ツインエンジェル)で躍進した年でもあります。しかしどうも決定打に欠ける(ボーカル曲の全面請負なのにやや詞が弱いところとか)印象は拭えず。

榊原ゆいは後半になってテレビアニメにも何曲か提供。最近ではやや好みの線からズレつつあるのを感じますが、「Favorite Love」(おたく☆まっしぐら)や「Imitation」(Imitation Lover)、そして「はぴでい♪」(はぴねす!りらっくす)は定番。地味なところでは「きっと夢と雪でできている」(春萌)、「Over the Light」(七彩かなた)なども。2006年中に過去の担当主題歌を集めたアルバム2枚をリリースしてるので、今なら追っかけやすいです。

橋本みゆきはやはり「L」(あると)が印象深かった。今更ながら紫盤が欲しいと思っているものの、かなり手に入りにくいような。彼女がテレビアニメ主題歌で一般デビューしたのも2006年でしたか。2006年はエロゲ原作のアニメも多かったので、エロゲ歌姫の歌を聴く機会も多く。

・ 電気式華憐音楽団は多分諸事情によりこちらの活動はやってられないのでしょう。しかし「Distorted Pain」(ゴア・スクリーミング・ショウ)の破壊力は何事か。「Vampire」(MinDeadBlood)の直系に相応しい名曲です。MOSAIC.WAVのテレビアニメ進出には驚かされました。電波度の高さなら「ガチャガチャきゅ〜と」(ふぃぎゅ@メイト)が2006年では最強?

・ Ritaちんは着実に曲数・ファン共に増やしてる印象なので、これからもこの調子で頑張ってほしいなぁ。涼森ちさととのコンビで主題歌を担当したりする可能性もある? そういえば「青春*桜歌」(春恋*乙女)も2006年の作品でした。一部で「シリウス」(蒼天のセレナリア)がかなり好評なので、ゲーム共々触れておきたい。そして早く『はるはろ!』が出てほしいところです。

CooRie栗の子辺りはもうエロゲ方面での活躍は諦めてます。使えるのはageと曲芸くらいか? 音楽に関してこの2メーカーを挙げるのはあまりに定番すぎるので自重。それでも美郷あきの「beautiful flower」(D.C.II)に惹かれてしまう辺り、断腸の呪いは侮れません。yozuca*は「祝福の歌」と「ダ・カーポIIあさきゆめみし君と〜」が非常に素晴らしかった。身体を壊さない程度にエロゲの仕事もじゃんじゃん受けてほしいなぁ。(本当は「君とあしたへ」も入れたいところだけど、『true tears』は一般向けなので)

・ 去年機会を逃して買えていなかったサントラ・主題歌CD系をまとめてAmazonで注文したら会計が大変残念な金額に。エロゲ貧乏でもあり、サントラ貧乏でもあります。