戯画 『この青空に約束を―』 感想へのコメントに対する反応

 タイトルが分かりにくいのはやっぱり仕様。例によってネタバレだらけなので、未プレイの人は注意。

またこの青がやりたくなってしまった件についてw
さくらむすびレビューの時と同じくらい深く考察されており、自分自身再考させられました、多謝。
茜√の存在は、凛奈√の伏線の回収のためには必要不可欠であったのではないかと。確かに彼女はつぐみ寮との関連はありませんがね。
また、航の弱さが浮き彫りになった点で結構自分は茜√好きです。他の話だと航が滅茶苦茶に打ちひしがれる事あんまりないすから、逆に自分は航に親しみを感じるような気がするんです。
 (06/19 コメント欄より)

 普通に全員クリア後のオマケイベント程度で 「実は逢わせ石の真の所有者は茜だったんだよ!」 「な、なんだっ (ry」 とか、ギャグっぽく落としても良かったかな。航の弱さなら、海己シナリオをもっと徹底的にする方向性で。

こんにゃくで一つ。
じいちゃんが「金で買える知識があるなら遠慮せずに買え」みたいなことを言ってたと思うのですが、こんなことなかなかスラっとは言えない気がします。(実際結構な金額が飛びますし……、じいちゃんはこの台詞言ったときは仕事してない(?)はずだし……)
まあ何が言いたいかといえば、じいちゃんはいい人で結構好きです
 (06/03 コメント欄より)

 ノリも良いですしね。航のじいちゃんだけあります。いつか航が南栄生の町長選挙に……あっさり当選しそうで怖いw

 声優に難ありと書いた者です。ダメじゃないんです。むしろ良かったとは思うんです。でも、これはあくまでもエロゲーであり、エロシーンも含めて評価されるべきで、個人的に凛奈と会長のエロシーンの『声』がどうなのよと思ったわけです。北都南さんと草柳順子さんが神だった(と思う)ので特に。(日常シーン〜って言うのはエロシーン以外はって書くべきでした。PS2版〜って言うのは、もちろんエロシーンがないわけですから、そういう心配をしなくても言い訳で、もちろん前2作のようにどこかの事務所の声優が並ぶ心配はあるのですけれども。)
 んで、茜シナリオはですね、私は海己の次に好きなんですよ。でも最後に茜シナリオで締めかと思うとちょっとどうかなぁとも思わないでもないのですが。でも良い改善案はまったく思いつかず。
 ところで 『これでこの作品に海原エレナが出てたらこれなんて樹雷? とか (以下表と裏の境界につき検閲 』の意味を聞くと怒られますか?しかもネタ発言の意味を聞くの2回目ですが。

 あー、それは確かに。凜奈はそれほど違和感ありませんでしたが、会長は明らかに熟女的なノリだった。声優変更はあるだろうけど、前2作より圧倒的に打撃がデカいなぁ。宮やさえちゃん、静なんて他に誰が出来るのか。
 樹雷と書いたのはつまり天地○用のことで、宇宙海賊の中の人が出てることとか、海原エレナの声が高田由美に似てることからの発言です。あ、長くなるのは全然構いませんよ。改行の指定は分かりやすいやり方ならなんでもいいです。<br>タグが一番分かりやすいかも。でもネタの解説は切ないな……つーか2回目かよ! 分かりにくいネタ振る方が悪いのですが。

個人的に最も挫かれたのは、作品が綺麗に締められて逢わせ石は結局匂わせるだけかと思いつつしみじみイベントモード眺めてたら、なんか欄が増えテルー!で、茜ルートがBADエンドからの続きで実は今までは壮大な序章に過ぎずここから逆転に次ぐ逆転。さすが丸戸っ!俺達が想像もしないことを平(ry って、あれ?立ち直って、え?
徹夜明けの妄想は現実を考慮出来てませんね。
好きなシーンはホテルの同伴者を詰問されて目を瞑って手を上げましょうなやつ。お気に入りキャラはs

 実況乙であり大体同じような心境。好きなイベントはやっぱさえちゃんと灯台での問答ですかね。お気に入りキャラは同様にs (ry

こんにゃくをこの週末に終えて感想文閲覧を解禁しました(w。
その後に別の某積みゲ(昨年秋作品)を始めたら会話のつまらないことこの上ない……。
こんにゃくの丸戸節のように練られた掛け合いに慣れると他のゲームの会話を聞いていられません。
さて、こんにゃくは大満足ではあったのですが、唯一にして最大の弱点が「最終シナリオが最強シナリオではない」という点ですかね?
最終シナリオは「風呂敷は大きいけれどボリューム不足な上、ヘタレ航を見なければならない」茜シナリオだし、最強シナリオとすべき3シナリオは凜奈・海己・会長のいずれもショコパルの香奈子・里伽子ほどのアクがないので「最終最強」のオチには持って行きづらい、どちらを取っても中途半端な感はあります。
あえて「最終最強シナリオ化」するのなら海己の「宿命」か会長の「腐れ縁」をアクになるくらいに強く描いてしまえばいいんでしょうが、そうなると後味を良くできないでしょうし、難しいところですね。
宮穂・静・さえちゃんは普通に楽しい前半キャラでいいでしょう。(褒め言葉ですよ?(汗)
いずれにせよ中途半端感を含みながらも高いバランスで全体をまとめあげたところがこんにゃくの最大の魅力でしょうから贅沢は言えません。
この中途半端感すらプレイヤーの飢餓感を煽る仕掛けとすら思えるくらいですから。

 こんにゃくの会話はいわゆる細かい言葉を一切省いた、スキップ型前進コミュニケーションなのでテンポが非常に良いのです。それに違和感を感じる人も少なくないのですけどね。まるでシナリオライター独りが喋っているかのようだ、と。
 今回は各キャラ間の格差を出来るだけ減らす形で構成したんでしょうか。前半キャラという名称は素晴らしいですw 歴代作品なら美里・すず・明日香ちゃん・かすりさん辺りですか? 皆が平等であることは 「約束の日」 の感動に繋がる大切な要素でもあるので、今回はそれで良かったと思います。歴史には残りにくい作品かも知れませんね。

こんにゃく最高のお気に入りシーンが「どぼんしゅ」な私マーメイ(ry。

 「かまってくれなきゃグレちゃうぞ」 をPCのメール着信ボイスにしたい俺が来ましたよ。

『こんにゃく』考察、お疲れ様でした。OPムービーから「この物語は誰かの述懐ではないか」という考察が成されていましたが、自分もそう思います。キャッチコピーも、「キミと交わしたあの日の約束は、今もこの島に息づいている―」と述懐に満ちたものでしたし(その場合ニュアンスからやはり大筋は航の述懐と考えるのが自然?)。…既出の意見だったらごめんなさい。
追伸…そーか、会長がお気に入りなオレは少数派か…個人的には宮と並んで好きなんだけどなぁ…。

 確かにキャッチコピーからしてそうでしたね。でもスルーしがちなトコロでもある。まぁ大筋は航なんでしょうが、やっぱりみんなで何年後かにまた集まって、あの頃の思い出話をしている ―― というシチュエーションで考えてます。CDドラマ案で送ってみますか。会長は公式人気投票では2位ですから、ただ個別シナリオが好みが別れるって話だと思いますよ。

初めてみたときから気になっていたことがあるんだ。
凛奈シナラストCGに海己だけいないのはどうしてですかorz
相性診断の結果が海己だっただけにショックだったりします。
あとはタイトル画面が変化するのも不思議だったり。
ロリコンではないがロリ声には弱かった

 海己は多分、凜奈を肩車してる航を後ろから冷やかすんじゃなくて、右横の方で心配しながらオロオロしてるんですよ。ホントは映してほしかったですけど。タイトルは毎回仕込まれてるネタでは? 微妙に劇中とリンクしてる辺り芸が細かい。






・ こんにゃくと中島みゆき (理性全壊の雑記帳)

この作品の設定土台になってる「航」と「海己」の関係、そして、その後起きてしまった
「航」と「奈緒子」の悲劇と傷つけあってしまったお互いの心の修復の仕方をみると、
中島みゆきの15年前のアルバム「歌でしか言えない (1991.10.23発売)」に収録の、
『炎と水 - Flame & Aqua』が脳内リピートしまくりでした。

 こういう、非ヲタ的な領域からも情報を引き出せるようになりたいところ。 「わたしたちは二隻の舟 ひとつずつの そしてひとつの」 というフレーズは、星の海を渡ると書く二人に当てはめると印象的ですね。






某所にて、 「れ・ざむる〜ず」 の草薙さんと討議した内容も転載しておきます。

こんにゃくの感想に対して否定的な意見が来ない。それはそれで嬉しいんだが、もっと多様な思考が集まってもいいんじゃないか。違う意見と正面からやり合ってみたいな、と。 (Su-37




↑という事なので少し書きます。
個人的には設定とかをみたらもっとドラマティックな話が作れた作品だと思うのですよ>こんにゃく
それがああも「普通」のお話になってしまうのが丸戸氏の特徴であり限界のような気がしますが。自分でもレビューに「家族計画」になり損ねた作品と書きましたけど本当にそう思えますね。良くも悪くも普通の日常の書けるライターではありますが、そこから一歩踏み出すシナリオが書けない(もしくは書かない)のが丸戸史明という人なのでしょう。 (草薙静流)




 共同体に関する作品として、『家族計画』は極めて高い壁になります。社会的に身分の低い彼等が、正にどん底の状態から人としての幸せを得るまでの話。微分値が正になる部分が多くて、しかも常に誰かと共に何かと戦っている彼等が感動を呼ぶワケで。
 丸戸作品には悪に属する存在が少なく、しかも最初から登場人物達がある程度の幸福を手にしているという点で、名作性が低くなりやすい。 (Su-37




>丸戸作品には悪に属する存在が少なく
これは同感。それが顕著に出ているのがやはり校長と教頭の存在であり、海己シナリオでしょう。もし、丸戸氏がドラマティックな話が書けるならやはりああいう設定にはならないでしょうね。こんなに手間隙かけて小悪党のようなキャラ作りするほうがよっぽど大変ですから・・・・・・。
例え話になりますが、私なら校長&教頭の出番は初めの一回で十分ですね。
「つぐみ寮は取り壊す。例外無くだ」
車輪の法月よろしくピシャリと言ってしまった方が効果的でしょうね。
 とはいえ、丸戸氏がドラマティックに話を作ろうとした節が見受けられるのは茜シナリオでしたが・・・・・・個人的な意見としてはエヴァの劇場版といったところでしょうか(ぉ
完全に蛇足であり余計だったなあというのが率直な感想。
だったら最初からつぐみ寮を守る為の戦いの話を書くべきだったろうと。
まあ、そうなると主人公はシンジよろしく鬱陶しいキャラになっていたでしょうがw
>社会的に身分の低い彼等が、正にどん底の状態から人としての幸せを得るまでの話。
そういう意味だと高校生という設定も社会的には弱者でしょうね。義務教育ではないし、自分でお金を稼ぐのには些か不十分な立場でしょうから。
だから上記した通り、ピシャリといってしまえば主人公はおろか奈緒子ですらどうする事も出来なかったでしょうから、こういう話になったんだと私は思っています。 (草薙静流)




>悪の描写
 法月は社会の壁、絶対正義としての悪 ―― あくまで主人公側にとっての悪、という意味で存在する。それはこんにゃくについても似通ってて、つぐみセブンは上位社会に反抗している。何故小悪党的な描写になったかと言えば……あまりに強い存在との、大きすぎる戦いを書くと 「約束の日」 の余韻が半減してしまうから。何処に軸足を置きたかったのか? あくまでコメディとしての作品しか書きたがらない丸戸氏のことですから、心情的な理由で片付きにくいことは避ける傾向にあるのでしょう。
 その中での挑戦が茜シナリオだという考え方は理解できます。 『パルフェ』 でも里伽子シナリオは挑戦だったと思うのですよ。身体的な問題を持ち出してしまう事に関して。里伽子シナリオの場合、それを (そこまで魅力として見せてきた) 仁の持つ家族への信念と絡めたから大成功だったワケで、航ではバックボーンが薄すぎる。それに茜だけで物語が廻りすぎですね。島全体を巻き込む力が欲しかった。  大人同士の恋愛とか書かせたら面白いかも知れませんね。20代後半から30代にかけての恋愛劇的なモノをいつか書いてほしい、と思います。
>>弱者
 高校生である彼らを単なる弱者と捉えるかは微妙な線かも知れません。要は、彼らは当たり前に受けられる庇護を失ったように見える存在で、それでもまだ保護された存在。家族計画においては全員が未来を持たない社会的底辺 (準や春花に至っては犯罪者) なので、這い上がる姿がドラマになった。こんにゃくでは、微妙な世代の持つ揺れる未来と在るべき今が視点の中心。海己だけは 「持たざる者」 ですが……相手大きな社会を代表する法律基盤ではなく、小さな社会を代表する因習だとか風土だっただけに、プレイヤーには壁を越えた/敵を倒したような感覚が薄かったのでしょう。
  結局、書き手の意識として表現したかったのは劇的な物語ではなく 「約束の日」 であり絆であるという結論になる、かな。月並みだけれど。 (Su-37




>大人同士の恋愛とか書かせたら面白いかも知れませんね
 というか、今までの作品は結構年齢的には高めの作品が多かったですからね(ままらぶも低いけど攻略キャラの半分は年上だし)。私的には明るい不倫モノを書いて欲しいんですがね(ぉ  (草薙静流)




>大人同士
 仁や大介は主人公としては結構特殊ですよね。次は是非、主人公さえもう若くないという設定 (涼子さんクラス) でやってみて欲しいなぁw 行き遅れ30台ヒロインとか書かせたら、相当楽しくなりそうだ。 (売り上げは悲惨になりそうですが) (Su-37

 今考えると、かおりさんは行き遅れヒロインだったなw 次は全員30代のゲームで。