同人誌の価値と買い手の理屈に関するレス。

一言コメントとか取り上げて下さったサイトさんのコメントとかに勝手に反応してみる。
思いっきり敬称略でお届けします。

きゃっと・ふぃすと
商業に接近する同人に価値はあるのか。権利関係のアプローチで考えたことはあるけど、こういう視点はあまりなかったな。というのは、まあなるようになるんじゃないか、という気がしてるからなんですが、作家でも積極的ファンでもないのでそのへんは齟齬があるかもだ。

やっぱり同人ってのはいわゆる作品としての面白さの価値判断からは切り離されていたのかな。そのサークルまたは作家さんが作る創作物に対しての気持ち(或いは執着)と、二次創作なら元作品への気持ちで成り立ってきた? やっぱり作家さんからの意見を広く集めたいよなぁ。

AMarkの日記
同人誌を買いに走る意義ということになりますかね。
やっぱり人それぞれのキャラに対する愛の表現である同人誌を手に取ることによって
見えなかった何かを感じ取ることができるのも1つかなと思います。

分かる人に分かってもらえばいい、という濃いめの愛情表現として同人を見るなら今も十分魅力的ですね。同人全体の大きな作用に惑わされずに、その魅力を味わう為に買うのは極めて健全だと思います。

@すのすけ
同人誌、同人に対する考え方。変わっていくことは良いことなのか悪いことなのか?同人の一般化と商業、WEB、いろんな要素が絡んできますね。普通の人から見れば、本1冊に500円を出すのは高いと思ってしまいますね。
お金の面で見たコミケはあまりいいものばかりではないことは確かです。

しかしお金がないと動かない同人即売会。そして値段設定にもいろいろあるサークルの中の人。とかく世の中金が必要、難儀なモノです。

日向ぼっこするにゃんこ
確かに金銭的価値に置き換えられるものではないですね。
普通なら高いし価値ないとか思うでしょう。
まぁ、この世のほとんどが値段に見合っただけの価値を持っているかは謎ですが……。
また、金銭的価値を問うことすら愚問かもしれないけどね……。

確かに、例えばヲタ産業の大半の部分では金銭と価値の釣り合いがおかしな事になってると思います。自分の中の価値判断でしかない、といわれればそれまでだけど時には冷静に。

佐奈薬院
 色々言われてますが、オタクの世界が変わってしまった・・・変わりつつあるのは事実です。外部要素ではなく(もちろん外部要素も在るけど)自ら変わってきたわけだから、その変化は必然であるわけですけど。望ましいかどうかは視点しだいなわけですが、少なくとも同人誌即売会にとっては望ましくありません。では望ましくないならどうするか。否定するのか、それとも認めるのか。
 いま、即売会という形が提案されたときのような、大きな転換が迫られているように感じます。

あくまで現状のカタチを堅持するのか、別のカタチを提示するのか。個人的にはきっと変化は止められないと思っているのですが、その新しいカタチの具体的案が出てこないのが問題。

webにおける同人の最大の機能は、ちと抽象的な表現になりますが「声をデカくする必要がなくなった」という点に尽きるのではないかと。極小のリスク。

プロモーションとしてのWebの作用かな?ちょっと掴めないのでアレですが、「同人誌を即売会の中だけで宣伝して売る」というリアルなカタチと同時に多大なリスクを持った媒体だけに頼らなくてもよくなったのは確かかも。

コメントやトラバを読んで感じたんですが。即売会の持つコミュニケーションツール的側面を疎んじ、カタログ的な機能に意味を見出す層というのはいわゆる買い専に多く含まれていると思いますが、これって本来的に即売会という媒介を必要としていないんじゃないだろうか、とか。

同じく本を買うだけでも何を思ってイベントに参加してるかによる、とか。会場で起きる現象(列とか)は同じだけど、受け手としての性質が違うから実際及ぼす影響は違うだろうなぁ。(終了後のWebを通したやりとりなんかね)

用はさ、面白い本を手にして読めるか、読めないか、ちゅう事じゃないの?皆難しく考えるねぇ・・・、本を手にするプロセスをどう楽しもうが、それは個人の自由、ショップで買おうと、イベントで買おうと自由さ。いつでも手に入るショップで買って飽きてイベントで買わなくなるのも自由、人それぞれ・・。そもそも同人誌に意義とか定義とかあるのか??嫌なら買うのを止めれば言いだけの事。よくさ、中古ショップで馬鹿高い同人誌とか同人ソフトとか(月箱?)とかあるけど、自分でそれだけ高い金を払っても手に入れる価値があると判断すれば買えばいい、そもそも同人誌なんて値段はあってないようなものだ、大体、イベントで買う本は普通に考えたら高い、単純に欲しいから買ったそれでいいじゃん、買った人の事を言っても仕方ない、欲しかったんだろ?そいつはそれが・・

そう、確かに自由に楽しめないメディアに価値はないとは思うのですが。
ただ今のまま成り行きに任せていると、同人というジャンルそのものの体力が失われていくような気がするんですよ。やっぱりごく一部の人間は過剰なくらい心配して、先行きを予想したり存続していくのに充分で具体的な方針を考えたりしないといけないと思う訳ですよ。肥大化してる現状はともかくとして、その自重で圧解しない程度には。(みんながみんな先行きに不安を感じたらおしまいだけど)
転売は全体としての金銭的価値を増大させるって説に関しても何か書きたいところが専門じゃないのでパス。夏コミで評論ジャンルを回って下さい・・・

maroon on the ・・・
僕はいわゆる「即売会などには行かず、新刊委託を待ち、
また中古書店のストックをアテにして足で探す」タイプの
購入層です。コミケや即売会などのイベントに行った事は
ありません。もちろん、オークションもよく利用します。

長いのでリンク元07/18参照。ちょいと外れますが、地方民にとっての委託やオクってのは他に代え難い入手手段であるのは理解してるんですよ。そうそう東京までなんて行ってらんないし。ただ、同人の楽しみはそれだけではないと思って書きました。

えごせか。
イベントで百ページクラスの小説やまとめ本を購入しているので
"同人誌=薄っぺらな本"という前提で書かれているのが悲しいのですが、
これが前提で話が始まっているのでココについては自粛の方向で。
(中略)
なので"エロゲー1本"と"同人誌十冊"の価値は同じなのかというよりも
"自分の好きなエロゲー1本と自分の好きな作家の同人誌10冊は同価値か?"
というテーマに沿ってトークをしてくれたら面白い文になったと思います。

こちらも長いので大元の07/16を参照して下さいまし。同人=薄っぺらな本という式は、統計的に見れば成り立つと思います。エロゲであれラノベであれ、良い部分だけを見ればマトモですから。一般論風にしてみました。
本質的には好きだからいいじゃないか、とか比べられるワケがないってことになっちゃうんですがね。その辺は承知でどこまで到達出来るか考えてみたってことにしておいて下さい。


やっぱりさ、こうやってコメント残したりしてくれる人は意識の高い人だから、自分を基準に考えちゃうと「大丈夫じゃない?」と思っちゃうんではないかなぁ。イベントという不特定多数の人間が集まる場で考えるなら、大多数は意識が低くて周りの事なんて考えない人間だと思わなきゃ足下をすくわれるかも、とか。
さて、同人について考えているとエロゲに対する欲が下がるから大変だ。さっさとこなさないと。