第六回・東海高校サタディプログラム nbkzとZUNの祭典 後編

おっしゃー気合い入れて続き書くよ。
参考までにminoriのnbkz氏講演の内容はこちらから。




・『同人結界〜東方という作品とゲーム創作幻想』 ZUN(上海アリス幻楽団 代表)
nbkz氏の講演から連続して聴講。ほとんどの人がそのまま連続参加で、その上追加で人が入ってくるもんだから、
会場内は各面立ち見だらけの悲惨な状況に。でもZUN氏は基本的にトークオンリーなので立ちでもそうきつくはなかったと思う。
 (やはり人数が増えたのは、第二部で柳田理科雄氏の講演を聴いていた人が一部流れてきたからだろうか)
ていうかnbkz氏も聞き手側に座ってるし。会場に馴染んでやがる。(笑)


こちらも正式な時間少し前からZUN氏がまったりとトーク開始。
入場には明治大学トークショーと同じく『童祭 〜 Innocent Treasures』が流れました。
やっぱり帽子かぶってた!個人的には超予想通りな感じの人で思わずニヤニヤしたり。
パワーポイントではなく画像で資料を作ってくる辺りも何となくらしい。
この時の表紙に描いてあった霊夢がちょっと雰囲気違う? と思ったら次回作バージョンだそうで。
講演の内容としては序盤は「同人と商業の違い」「同人ゲームの変化」「仕事の愚痴」等、
後半は「創作と二次創作」「ゲームを作る上での制約」「え、まじっすか・・・と思った二次創作」等々。
一つ前の講座とは違って、なんか異様な程のまったりムードにメモし忘れることもしばしば。


最初には同人ゲームとかゲームを作ることについて。
今年でZUN氏がずっと手掛けている東方プロジェクトは今年でもう十年に。
作り始めた当時は「同人ゲーム」というジャンルは非常に参加サークルが少なくて、プレイするにも専門的な知識が必要だった。
同人ゲームをやる、という言葉の中には「同人ゲームを作る」という意味合いが多分に含まれていた時代。
そういう時代を体験してきたもんだから、現在のようなプレイ専門の「同人ゲームをやる」という言葉に違和感がある。
やはり話をするなら同じようにゲームを作ってる人達の方が面白い。(本当は贔屓したくないんだけどどうしても)


そもそも、昔はゲームという存在自体が反社会的だった。
ゲームの対義語は学校の教科書だったでしょ。親に見つからないようにゲームやったりとか。
ゲームセンターは不良のたまり場ってイメージがあって、だからこそ面白かった。
そういう部分が無くなってしまったのは、ゲーム会社が大きくなってしまったから。
ゲームが売れないと多くのゲーム会社の人達が生活に困るし、ショップの人達もゲーム雑誌作ってる人達もみんな困っちゃう。
結局「社会にケンカを売ってはいけない」という事になって、商業ゲームから反社会的な部分が無くなりつつある。
でも、同人ゲームには未だに「反社会的な何か」が残っている。同人誌だってそうでしょう。
他人のゲームやアニメのキャラ使ってエロやったりとか。親に胸張って見せられないでしょ(笑) 。
だからこそ面白いんですよね。ちなみに東方はいくらでも二次創作オッケーです。(作者公認)


ここからお仕事の愚痴になったのですが、載せるとやばいんじゃない?と言う指摘があったのでざっくり削除。
どーしても気になる方は言ってくれれば直接送ります。


ここから後半。創作に関する話。
東方はオリジナルとカテゴリ分けされるけど、オリジナルだって何かから影響を受けて作られているのだから
二次創作と違いはそう無い。巫女さんは俺のものだ!とか言えないでしょ(笑)。
話が前に戻るけど、同人という言葉が作ることも含んでる以上、同人に対するレビューや批評というのは意味を成さない。
そもそもレビューには少なからず宣伝の要素がある。雑誌のレビューは売り上げに大きく影響する。
そうなってくるともうレビュー自体に意味が無くなっちゃう。しかも同人に至っては「売れなきゃいけない理由なんて無い」。
存在意義があるとすれば「ライターが楽しい」。(超同意。俺は楽しいから書いてます。)


特許絡みの話もまるっと削除。グレーらしいので。


さっきも言ったけど東方に関しては二次創作は自由にしてもらって構いません。
でもさー、作者のところに18禁の同人誌とか同人ゲームとか持ってくる人は気をつけてね。
僕は構わないけど、人によっては怒るかも知れないから。東方スタンダードを他に持ち込まないように。
いやぁ、持ってこなかったらこちらから貰いに行きますけどね(笑)。


ここで本編は終了。以下質問タイム。
Q.次回作について。また弾幕ですか。
A.夏に出せるかなぁ。色々と忙しいので。ジャンルとしては「シューティングみたいなもの」で。
  今回は番外編というかファンサービス的なものになると思います。
Q.最初に卸したショップはどこですか。
A.ショップに入れるつもりはなかった。向こうからオファーが来たところだけ入れてる。
  一番初めはK-BOOKSさんだったかな?他にとら、メロンくらい。その後たくさん来ました。
  最初に卸した時に秋葉原に行ったら「完売」になってて。しばらくしたら再販お願いメールが来て、
  オッケーしから店舗に行ったら「再販決定」になってて面白かった(笑)。リアルタイムだなぁ。
Q.影響を受けた音楽とかありますか。
A.インストゥルメンタルな音楽が好きでよく聞きます。ポピュラーなものはあまり聞いてないけど、
  聞いたものにはほとんど影響を受けてます。
Q.科学はどうですか。
A.科学する人は大好きですよ(笑)。
Q.東方の特徴として音楽の二次創作がありますがどう思われますか。
A.単純に嬉しいよね。本だけじゃなくCDやゲームまで作ってもらえるのは。
  幅広く作品が支持されている、ということだと思ってます。
Q.どうやったらそんなにたくさんスペルカード作ったり出来ますか。
A.スペルカードは根気。ゲームを作るのも根気です。
Q.作曲のインスピレーションはどこから来ますか。
A.とりあえず何も考えずにキーボードを叩いたりして待つ。
  古い曲を演奏したりすると出てきたり、出てこない時は酒を飲んだりとか。
Q.東方を製作するに当たって勉強したことはありますか。
A.日々勉強日々努力です。ゲームを作るのは全てそうです。
  経験はすべからく尊い


ここで既に十五分延長しておりようやく終了。
さて帰るかー、と思ったらいきなりスライドがめくられて第四部が。
しかもその第四部が「杜王町の不思議な仲間達」になってて内容が「ジョジョ第四部がつまらない件について」でした。
これには会場爆笑。やっぱり彼はジョジョファンだったらしいです。
確かに第四部はイマイチですけどー、スタンド能力の豊富さとか岸部露伴だけはガチだと思います。




今度は開き直ってZUN氏発言集にしてみました。
オフレコだって言われたところも書いてる気がしています。(どこがオフレコなのか分かんないので)
先に謝っときます。ダメそうでしたら指摘して下さい。


全体の感想として。
高校の無料講座とは思えない程の良質なイベントでした。
運営側もそれなりに手慣れていて混乱も少なく、これからも注目が必要かと思います。
 (会場に傾斜があるともっと見やすいとか、もっと大きな会場にするべきとかありますが)
  参考:ネコマンマさんのサタディ・プログラムレポート
      さざなみ壊変さんのサタデープログラムレポ(02/20)
      伽藍堂!さん「サタディプログラムに参加してきた。」