『うさみみデリバリーズ!!』ネタバレ感想&改善案

プレイした人の八割は感じるであろう、設定の未回収を何とかするための項。
超戯言&リアルリアリティなので気になった人だけ続きを。
このゲームは未完成だと最初に断言しておく。
浮島の中心にある並行世界へのゲート、霽月研究所内でSSが飛べなかった理由、紀里亜のアルベルトインダストリー所属時代、
べるのの実家に関する設定、SSが持っている贋作第四世代の製造元、笛吹男の真の目的、Q太郎の過去etcetc。
よくもまあこんだけの要素を放置したまま終わってくれたなって感じなのですが、何とかこいつらを有効活用しようと思案してみる。
一応最初の段階での前提は「反物質で構成された宇宙が存在して、現代世界とその宇宙とは何か繋がりがある。」、
つまりはクライスマン論文が真実であるところから入る。


まず軌道エレベータと霽月の終戦計画、贋作第四世代について。
前の二つはSF世界に対しては無関係と考えて間違いない。霽月和冠の個人的な支配欲(莉央が無意識といったアレ)。
ただ和冠本人としては利権目的だけではなくて、浮島自体をクライスマン論文証明の為の実験施設にしようと企んだ部分があるのかも。
中間層中央部のゲートは和冠が作った物だし、霽月が浮島全土を支配すれば色々と融通も利く。
ならば、これとSSの持っていた贋作第四世代を絡めるのはどうか。
べるのが説明している通り、反物質と通常物質は接触すれば対消滅してしまう。二つの世界を繋ぐためには、この現象を抑制することが必要。
その技術こそ贋作第四世代に使われていた「固定化」であり、贋作第四世代は接続のためのデバイス開発によるものであった、と。
つまり製作元は霽月であり、SSは実験対象として選ばれた?何故引き籠もり大学生・苺が選ばれたか謎。
SSの贋作第四世代が引き出している力が反物質宇宙の力であるなら、これは「Fate」の宝石剣ゼルレッチと同じ原理。
しかし贋作第四世代はゼルレッチと違い、力を自在に操れるんだよなぁ。
バイスとして制御回路みたいなものを搭載しているのか、引き出す力が人の意に従うものなのか。
(例えば反物質宇宙では魔法が体系化されていて、その理論とエネルギーを引き出している、とか)
あー、でも霽月研究所内でSSが飛べなかった理由にはならないな・・・うむむ。


Q太郎の過去について。
あの姉妹のお陰で一年間休学をくらった、というだけではアレほど憎む理由にはならない気がする。
Q太郎の持つ裏の顔(ワルQ)ってのは並行世界から流れ込んでくる別意識、とも考えたんだけど
反物質による別宇宙というクライスマン論文を考えると別の宇宙ってのは一つしかないわけで、それはあの莉央と見た夢なんだし
ワルQが出てくる理由としては不適当。全然分からん。
べるのと紀里亜についても・・・こいつらはプレイヤー側の核であるのに、説明が全然無い。
紀里亜が元々アルベルトの社員だったのは一応公式設定。諜報部的役割を持っていた?
アルベルトの家系であるべるのを勅命で紀里亜が預かっているという解釈が一番自然だが、それがどこに繋がるかが分からない。


最後に、Q太郎と莉央が見た夢について。
反物質宇宙に接続しようとした和冠の行動が証明されたことになる、のか?
現実世界ではあのゲートに辿り着いたのは莉央とQ太郎だけだったから、反物質世界は姫と兵士というカタチになったんだろう。
多分他の人のルートの時は反物質世界も違う結末を迎えてるはず。
向こうの世界の姫の発言を聞くに世界の接続にはタイミングみたいなものがあって、それがあと数年から十年ということか。
しかし、これだと世界が繋がった時、二つの世界は「混ざり合う」ことになるよな・・・ってこの設定、マブラヴそっくりじゃねーか。
つまりこの「うさみみデリバリーズ」、実は三部作で次回は「うさみみデリバリーズ アンリミテッド」、
完結編は「うさみみデリバリーズ オルタネイティブ」と続くはずだったんだよ。(えー
アンリミテッド編はプリホリみたいな王国モノ、オルタ編は世界が混ざり合う危機をテーマにしたSF巨編。
今なら言える!オルタマダー?
 ・・・妄想も大概にしておくか・・・