the outsiders/あいかわらずな僕ら

今年も頑張った。

 取り急ぎレポ2日分+αだけ。溜まったニュースは現在取得中で、収穫物についても後日かな。ともかく今は参加した皆様全員にお疲れ様、と言いたい。また冬に会おうぜ。


 コミケのテーマソング云々という話題がどこかで出てましたが、ダメ人間ゲーム 『らくえん。』 作中にもある通り入場時が 「six strings hero/最後のギターヒーロー」 で、午後のまったりした時間が 「the outsiders/あいかわらずな僕ら」 で決まりだと思うがどうか。間違って 『ぼーん・ふりーくす!』 の 「Dreht Sich!」 で入場すると気付いたときには手が血で染まってる可能性アリ。

 コミックマーケット70 (C70) 二日目参戦レポ (企業メイン)

 とりあえずなのはブースの話ですが、限定CD買い占め転売屋とかシーツ引き裂きの噂は捏造入ってるっぽい。 (まぁどのみち、数量限定をかけない人気商品は転売屋に買い占められる運命にありますけど) シーツは最終的には欲しい人は殆ど後日買えるような感じに。3000枚増産するそうで、その通販用の来店証明を配ってました。2日目遅い時間に余ってるCD買った自分でも貰える状況だった。今回サプライズ発表だったTV第三期のクリアファイルも貰えた。
 (ってことは、この来店証明は実際 「持ってれば確実に買える」 という代物ではないのかも知れません。今のままでは初日に並んだ人がキレそうだし、噂では3000という数字も怪しいようだ。ココのブースはホントに問題だらけのブースなので、これからも要観察)


 二日目分のシーツ補充については、チケ組前半の段階で会場に持ってきた現品は無くなったそうだ。そうそう、入場のシャッター解放時入り口近くの京アニ版 『Kanon』 のデモから 「風の辿り着く場所」 が流れ出して、一部の人達が興奮したり感慨に浸ったりしたとかしないとか。

ヴィータ「悪魔め」
なのはタン「悪魔でもいいよ、悪魔らしいやりかたで売らさせてもらうから」

参考 : C70 リリカルなのは騒動総合スレなの 第02話

 型月の方は把握してないんですが、企業チケ組の1/3くらいはそっちへ行ったのかな。あとねーこねことかLeafとか。ねーこねこは早い段階でスロープへ下ろしたそうですが、2日目の途中で並んだ人がしょんぼりしてたので商品が切れたようだ。2日目はあの大雨があったので、15〜16時頃に行われるはずだった無料配布系はいくつか中止に。 (戯画とかあかべぇとかminoriとか) 外に列を作ってたオーガストは列を格納する場所もないので続行。並んでいた知り合いが何人か無惨な姿になってました。多分無料配布を止めたらブースに人が乗り込んでくるんでしょうねぇ……


 ユニゾンは早い段階でいとうのいぢ人形とテレカが完売。原画集は沢山持ってきていたようで問題なし。 (いとうのいぢ本人が自分の人形を売ってる姿に思わず笑ってしまったw) トイプラがユキちゃんストラップを出してましたが、品質と価格が全く釣り合ってなかったのでスルー。minoriはなかなか列が途切れませんでしたねぇ。 (この辺はトークで言及してた) ageは会場隅に列を作ってた。まだ君望のスピンオフで稼ごうという辺り、流石はヨツダ乙って感じ。未だにオルタの映像を流すと人が集まるってのは凄い。


 ムービーを流していたところだと、PULLTOPが新作 『遥かに仰ぎ、麗しの』 のデモを、オーガストPS2版のあけるりOPを流してました。あけるりはPC版のOPが歌的には微妙なトコロ (個人的には好きだが) だったので、今回の方が一般向け? キャラメルBOXではヨダ絵版の 『シャマナシャマナ 〜月とこころと太陽の魔法〜』 のムービーが流れてて吹いた。曲がいとうかなこの名曲 「静かなるMoonSign」 なのでなおさら。
 アニメ系では 『ブラックラグーン』 の第二期、 『ひだまりスケッチ』 とあけるり、 『トップをねらえ!2』、 『アーマードコア』 辺りを見た。ブラクラの双子はマジイイ動きをしてたので第二期も期待して良いんじゃないですかね。短い時間でしたがカネトモ先生に違和感は無し。あけるりは……なんかはにはにの時と同じ末路を辿りそうだ。べっかんこう先生の判子絵は 「あの人にしか作れない判子」 なんだよ、と突っ込んでやりたかった。普通の家庭に月の姫が来ているという異常な状況が、アニメという媒体だとより浮き彫りに。ゲームだと情景描写が不足する媒体の性質上現れなかった違和感が噴出しそう。


 CUFFSが意外なほど並びを作ってて驚く。スタッフの人も思ったより人が来て外に列を作らざるを得ないと言ってましたし。 (その後しばらくして列は解消) サントラと小冊子が付く 『ワンコとリリー』 は比較的早く完売、さくらむすびVFBは潤沢だったようだ。 (関係ないが今回の企業での買い物で一番良かったのはこのVFB。 『さくらむすび』 をプレイした人はなんとしても読むべし) 企業ブースも同人と同じく、大手とピコ手の落差が激しいのでCUFFSも閑古鳥かと思ったんですけどね。 「五年目の放課後」 のカントクさんが原画を担当する 「アメサラサ〜雨と、不思議な君に、恋をする」(仮題) の大きなポスターもあって、また一つ楽しみが増えた。
 そう、販売は完全に閑古鳥だったLamp of Sugarが、無料配布になった途端結構な列を作り始めたので自分は諦めムード。で、代わりにとぱじゃまソフトを覗いたらこちらも体験版配布が大人気。アレってユーザー登録してる人には初日の夜までには直接届いたって話ですが、それでも並んでるんですかね。紙袋が欲しいの? 分からないなぁ。 (オーガストも同じなんですけど)


 二日目なので当然のようにave;new限定セットは完売済み。しかしave;newブースには佐倉紗織大咲美和a.k.a.dressを初めとしたメンバーがほぼ全員集合 (ブースの外に出てウネウネしてる大咲さんとかマジ必見だった) という感じだったので、思わず 「Regard」 を購入。何度聞いても佐倉紗織の生ボイスには驚かされるなぁ。lightでは航空隊ワッペンと夏セット、ボーカルコレクションを。ALcotの小冊子は地味に完売したりしてました。次回作 『なつぽち』 については公式冊子の方で解説がありましたが、仁村センセの個人誌の方で次々回作の情報が沢山出てて満足度高め。


 PULLTOPは完全に余裕体制で人が居ませんでした。のんびり行ってもちたんタオルを購入。同じく個人的には注目してるブランドのOVERDRIVEの合同ブースもあまり賑わってなかったので、一般販売で買う予定だった分も現地で購入。いやSHIHOの新作CDとかTILDEの総集編CDとか細井大将のコンピCDとかオトチンの主題歌集とか、クオリティは非常に高かったですよ。 (一つ大きな紙袋が欲しかったので、そういう意味でもちょうど良かった。ここもタオルが付いてるし。結局二日目の間ずっと全ての荷物を 『エーデルワイス』 紙袋に叩き込んでおいたら、最終的にホテルに持ち帰ったところで重みで紙袋が崩壊しました。丈夫な袋ではあったんですが、ほぼ一日中企業ブースに居た負担で殉職されました)


 後半、各地でイベントが始まる頃から離脱や突撃を繰り返しながら最後まで企業に。MOSAIC.WAVのブースライブは前にも目撃してますが、やっぱり島中なので邪魔。コールが異常に揃ってるのにちょっとビビった。他には高橋直純がいたり佐藤利奈&スパイシーがいたり色々。エロゲ系では枕やあかべぇトークをやってたようですが、特に参加する予定もなく。


 最後に共同購入してたオタサガのLockianさんと合流し、ユニゾンの設定資料集を渡したり丸戸×かんなぎの 『時空のデーモン めもらるクーク』 を貰ったりして終了。クークは酷かったみたいですね。 「チケ組が殺到してるところに、さらに開場と同時に大群が来た」 という話を聞き、人に任せておいて正解だったと安心する俺マジ外道。頭から二限で後に一限。丸戸さん本人に会った絵描きさんに訊ねたところ、本気で 「小説本だから売れない」 と思っていたようだ。丸戸史明に加えてかんなぎれいだって参加してるんだから、売れないなんてあり得ないんだけど。クークは続いていくそうですから、次回からは搬入数を上げてくださいな。 (二日目は開始40分、三日目の委託も開始30分でSATSUGAIだったとか)


 夜はもちろん飲み会。3人とオフにしては少ない人数だったのですが、コミケテンションを夜まで引き摺った自分がいらんことまでしゃべりまくる。気付いたら4時間だか5時間近く経っているという恐ろしさ。しかも殆どの時間で 『さくらむすび』 を薦めたり 『彼女たちの流儀』 を薦めたり 『はるのあしおと』 を薦めたり 『未来にキスを』 を薦めたりしていたような。悪質だ……特に最後の一本が。最初はコミケの将来について真面目に話してたはずなんだけどなぁ。

 コミックマーケット70 (C70) 三日目参戦レポ (同人メイン)

 三日目は急遽お手伝いでサークル入場することになりました。7時半過ぎに会場入り。サークルで入ったのは初めてなので様々な事が新鮮で、かつ様々な現象を生で目撃しました。


シャッターが開放され待機列が動き出し外に出た瞬間にスタッフを突き飛ばし走っていく者 (数秒前に走るなと注意したばかりなのにね) 、シャッター前でも正確な列を作れず大通り前のサークルの設営の邪魔をする者 (今回はガレリア前まで到達・列圧縮の甲斐もなく外周通路にも待機列形成) 、シャッター列移動中の区切りのスタッフに体当たりをかましシャッター列に混ざっていこうとする者 (シャッター列を作る気もないらしい) 、どう見ても非効率的なのに机の後ろを通り抜けていく者 (誰かが描いた/書いた本を足蹴にして) 、生で見て、色々と考えさせられました。


 シャッター前の列というのは長さと密度が異常で、存在感と邪魔さ加減も異常。そもそも大通りは列を作る場所じゃないが、それでも無秩序にシャッターに突っ込まれるよりはマシだから列を作る。しかしそうするとさらに人が寄り集まってしまう……スタッフの一人はその列整理をして 「負け戦」 と表現していましたが、非常に上手い表現。苦肉の策としても、今回外周通路までギッシリ並んでるのを見た限り限界なんじゃないかなぁ、と。あと壁サークルの前に何となく漂ってる参加者、アレもなかなか凶悪。散らしてるスタッフはマジ乙。


 自分は壁やシャッターにも用事がなかったしそんなのに参加したいとも思わなかったので、とりあえず空いた時間は他のサークルさんが設営する姿を眺める。手際の良いサークル、悪いサークル、便利アイテムを活用するサークル、ポスターを立てるサークル、コスプレの売り子さんと打ち合わせをするサークル、描き手/書き手本人がコスプレするサークル、在庫を数えるサークル、テーブルを装飾するサークル、遅刻なのかダミーなのか分からないサークル、ただ本を並べるだけのサークル、新刊既刊が多すぎて並べきれないサークル ―― その多様さはとても面白い。二次創作が問題になっている今、法律的に悪なのは分かっているし心情的な判断は意味がないと分かっているけど、彼等に責めるべき悪意があるのか……いや、そういう考え方は危険だな。今回は内から見てみたけど、もっとコミケという存在を外からも見てみないと。冷静な視点も必要。


 開場に合わせた入場の速さの向上は凄いな。お陰で始まると同時にホール内 (特に外周通路) が人だらけになる。そう、今回は陽射しが緩かったのでまだ少なかったようですが、マジで外待機列での日傘は勘弁してください。眼鏡飛ばされた経験もあるし、下手すりゃ目に刺さるし、もし踏まれたらその人のコミケ終了ですからね。 (眼鏡人多いし、無いと見えない人も多いでしょう。自分は一応予備眼鏡持って行ってます)


 開場後は自前の夏コミ対策サークルリストに従って東123、東456、西12の順に攻める。ほぼ順調に確保出来た。まぁ普通に回れば完売の心配はほとんど無かったのでゆっくり回りたかったんですが、人の波がそれを許さず。目的の本と頼まれていた本だけ買って、しばらくは休憩。特に東方の混雑は凄かったな……Fateなんかは想像より人が少なかったけど。これからしばらくジャンル力が維持されそうななのは、ちょっと厳しくなりそうなローゼン、多少細っても確かにある鍵、燃料はまだまだ来る葉、増えないエロゲ全般、絶対に面白いと思うのに誰も注目してくれない評論、色々ありますがもっと広く開拓したいですね。体力と金が追いつけば。
 (最初の10分は非常に快適だったので、 『ななついろ★ドロップス』 含むのいぢ本を描かれていた 「Studio★ArtRoom」 さんですもも可愛いですよねーななついろ最高ですよねーと軽く話しかけたり。もちろん面識も何もないのですが、それもイベントならでは。どうも最初の購入者だったらしいし)


 方々への挨拶も終わりそろそろ無秩序買いの旅に出るか、と思ったら財布の中身がおかしい。明らかに一万円ほど足りない。というか帰りの電車賃すらヤバい。朝の持ち金と買った本の数を考えても計算が合わず、どうもコレは単純に落としたか 「どこかで一万円札と千円札と間違えて出した」 という結論に。自分はどこかの本を一万円で買ったらしい。自分は金額を宣言しながらお金を出すので、千円ですと言いながら一万円を出してサークルさんも勘違いしたのでしょう。高い本だなぁ…… (どう見ても自業自得です。本当にありがとうございました)


 いろんなところの本が無くなってくる頃、再び企業ブースへ。いつも通りコミケの締めはminoriトークイベント。今回は 『ef - a fairy tale of the two.』 に関しての質問がいくつかと、コミケに関するちょっと昔の話。終了後は前もってメールで打診していたお陰か、nbkz氏にちゃんと挨拶できたので満足。 (何か色々頂きました。次はお返しに納豆でも持って行くべきかな。リクエスト受け付けますよ) 流石に相手は百戦錬磨、ファンに対する懐の深さは凄いなと毎回ながら思わされる。今回のコミケから、ウチのサイトはminoriのハーフオフィシャルファンサイトになりました。 (だから何というワケでもないのですがw)


 参加者数は変わってない印象ですが、それより今回は 「いつまで経っても人が減らない」 感じがしました。 (特に同人方面) 少し前までコミケの午後遅い時間って比較的平和だったじゃないですか。今回は午後でもしっかり人が入っててグルグル回ってる印象。そんな時間まで見てる人はよっぽどコミケが好きな人だと思うので良いと思うし、サークル前で話をしている光景も多め。もっと体力と金と度胸があれば色々と回ったんだが! 色々お話ししたんだが! (自分が悪い)


 そう、幼女が来るんじゃないかと噂だったPPGZのイベントは大きなお友達ばっかりだったようで。結果から見れば問題ありませんでしたし、むしろ勝手に騒いだ我々が責められても文句は言えないのだけど ―― 広告出す雑誌をもう少し考えていただけると助かります。たとえ少数でも、何も知らない子供が会場に増えるのは宜しくないと思う。


 もちろん終了後は飲み会。肉を食べ放題でひたすら喰らう喰らう。コミケ疲れで飢えてるのか、ホントにたくさん食ったなぁ。この席でもコミケの将来と、ヒトの抱える邪悪と、創作のお話。ヒトの持つ欠落・飢餓・憤怒という暗黒こそが物語を生むのだと、そんな確信をまた強める。飲み会の後は別のオフのパセラ池袋本店での徹カラに混ぜていただく。夜中の三時に 「夢の島思念公園」 が絶叫されたりする異常なオフでした。寝てたのは1時間くらいか。歌うのもまた楽しい。





・ 四日目 (笑)
 ほぼ徹夜明けのアフターコミケでは、秋葉原で委託買い……ではなく新宿で 『時をかける少女』 を観る。二回目でしかも今回は他の人と来てるにも関わらず、ちょろっと泣いてしまった。しかしその後の昼飯では時かけの問題点についてだった辺り、冷静に見えているのだろう。今回見に行った中に一人、時かけに否定的な意見を出してくれる人がいて興味深かったです。叩かれずして何が創作か。喫茶店でダベりつつ 「いつか猫写真本でコミケに出ましょう」 と阿呆同士 (褒め言葉) で誓った後、水戸へ帰投。部屋に付いた瞬間意識を失った のだった。