今日の前置き

どこかで見たことあるような……?

  • 「このエロゲがすごい!2010」(ASTARCUBE)とか。さすがによくまとまってんなーと思いつつ自分も2010年を軽く振り返ってみます。だらっと長いので隔離記法。
  • 2010年はとにかく前半が不調で、あんまし良くない意味で印象に残ってる無料ゲー『se・きらら』とか画集度高めの『恋色空模様』あたりをボチボチとやってたような。『あまつみそらに!』あたりから調子が出てきた感じかな。上半期では『素晴らしき日々 〜不連続存在〜』を外してるのが痛いのかなぁ。『終ノ空』は経験しているんですけれども……重い作品に取り掛かる精神力を練られなかった一年でもありました。
  • キチガイ枠では前後ゲー『色に出でにけり わが恋は』、猫コスメ大先生の大問題作『クラ☆クラ 〜CLASSY☆CRANBERRY'S〜』が他を1AUくらい引き離してデッドヒートなう。どっちも俺の予想とか期待とか木っ端微塵にしながら大気圏どころか太陽系脱出してったわ。どっちも頭おかしいゲームですけど、全然憎めなくてむしろ大好きです。どちらも絵的にはかなり良かったってのも一周回って笑うところなのかなって思う。
  • 逆に上手いこと作ってたり綺麗に見せてるけどあんまり好きになれなかったゲームだと『恋と選挙とチョコレート』とか。衣更(CV:喋るだけで何もかも許される杏子御津)以外のヒロインはキツかった。『恋神 -ラブカミ-』はキャラ方面ではキッチリ仕事してたけど、シナリオ力で何か一つ突き抜けてくるモノがあればなーという印象。外側から頑張ってた富士宮姉妹とか園芸部に比べて、設定では優遇されてるハズのツクヨミちゃん(CV:喋るだけで何もかも許される杏子御津)や姉の存在感が薄かったか。
  • 抜きは『くれよんちゅーりっぷ 〜ちどりとこるりの誘惑授業〜』に任せた。『少交女』はちょっと合わなかったから……そういえば、そろそろ獣姦☆デビューするかナーと『One☆らばー!! 〜ミクちゃんの恋人〜』を買ってみたんですが、俺にはまだ早かったみたいです。ポケモン二次エロで鍛え直してくる。
  • 非エロゲで読み物ゲーだと瀬戸口先生の『暗い部屋』、半端マニアソフトがようやく出した『Indigo』あたりでしょうか。『暗い部屋』は瀬戸口先生にしちゃあ根っこのところが明るいような気がしたんですが、たぶん気のせいでしょう。次はどの媒体で出てくるんでしょうか瀬戸口先生。
  • 続編とかファンディスクとか。『Sugar+Spice!2』はそこそこ面白いかなと感じたんですけど、スマッシュヒットした作品の続編ってやっぱり難しいのかな、とも。(あのシステムに慣れちゃっただけかもしれないですけど) あ、『まじのコンプレックス』や『るいは智を呼ぶファンディスク -明日のむこうに視える風-』は積んでる……無印や本編が面白いってだけではプレイする動機にはならなかったりするもんで。『祝祭のカンパネラ!』ではニナさん一直線でした。ずいぶん前に出た気がする『星空のメモリア Eternal Heart』も2010年なんですよね。ベタなファンディスクはあまり買ってないなぁ。『クドわふたー』『天使の日曜日』『君の名残は静かに揺れて』は別枠感。
  • 『アッチむいて恋』『こんそめ! 〜combination somebody〜』『汐見崎学園演劇部 恋ぷれ〜あなたといちゃいちゃろーるぷれいんぐ!〜』あたりが途中で止まってる系か。こんそめは一周目でお燐さんの存在意義に悩んでストップ、恋ぷれは鮎香さんでお腹いっぱい。プレイヤーとしてはこういうのがいちばん良くない気がする。
  • 結局コンプできた本数は少なかったですね。仕事や同人誌の都合で昔の作品を多く読み返していたもんですから、そっちで時間を取られてたのも大きいか。PULLTOP作品は全て読み返し、ずいぶん前に読み飛ばした『ナツユメナギサ』に改めて正対し、他にもウザカワ企画で挙げた『タユタマ』他の作品などを再読したり。例えば『タユタマ』ではアメリの"真っ当さ"に気付かされたし、『ナツユメナギサ』では二度目でようやく"物語の焦点"に目が行くようになったし、これはもう一通り読んだだけじゃダメなのかもなーと反省してます。商業誌はまだ分かりませんが同人誌は今年も確実に出すので、読みの精度を上げられるようにしたいです。
  • 現在進行形のゲームは『のーぶる☆わーくす』で、ゆずソフトらしからぬ面白さにむしろ戸惑っております。まあやっぱり要所要所でいつものゆずソフトでもあるんですけど。(失敬!失敬ですよ!) 『アザナエル』『涼風のメルト』『DEARDROPS』等々プレイ予定の作品は山ほど。予定は未定。買った本数は中古含め60〜70本くらいかな? 新品は多分40本くらい。意識して少し減らしています。

 

  • 気に入った作品とか。『キッキングホース★ラプソディ』は極めてスマートで、設定や物語規模のコンパクトさを維持しつつ美味しいところは全く逃してない。で、あの締めですからねぇ。分かっててもやられてしまいますよ保住先生。若干の手癖感(上手い人が得意な題材で短編を書くと出てくることの多いアレ)はありつつも、保住節の利いた甘め濃いめのテキストとミヤス先生の舌触りの良い新型絵で満足感はフルプライス以上。こういうのが沢山出るといいですね!(悪質な贅沢)
  • そういった安定感と対を成す形で、『キサラギGOLD★STAR』の創作性は刺激的だったなぁ。メタ的な意味合いを含めるならやっぱコレが一番好きだ。直前に『ナツユメナギサ』の再プレイから繋いでるってのもありますけど、新島夕先生のテキストには未来を感じます。大がかりな仕掛けはゲームらしく、かといってキャラの魅力を蔑ろにしない。この両立こそが自分の求めるところで。しかも新島先生はポエティックな表現も笑いのセンスも独特で面白いですよね。(若干人を選びますが……エロシーンとか) エロゲはどうしても一作品との付き合いが長くなりますから、いろんな感情を励起して泣いたり笑ったりできる作品こそ素晴らしいと思うんです。SAGA PLANETSの四季シリーズは次の"冬"で完結、今から正座で待ってます。