Xbox360『Steins;Gate』ネタバレコメントレス

  ちょっと遅くなりましたが。

>いやホント、噂に違わぬ面白さだった。箱ごと買っても損はなかった感じ。


そこまで楽しんで頂けたなら、薦めた人間の一人としてはとても嬉しいです。
11/23付けのコメントを送信した後、「こんだけプッシュして、もしも
Su-37さんの肌に合わなかったりしたら怖いな」とか考えてたので(苦笑)


というわけで、あの時書いた通り貴方のレビューを期待して待たせて頂きますw


自分の感想は(上辺的な部分は)以前にmixi日記で書いた時からさほど変わってないです。
特に気になったところを1点だけ日記から引用すると以下の通り。


>一応、重箱の隅を突っついてみると
>「プレイヤーが知っている=主人公も経験している」はずの情報・記憶がスルーされたまま
>展開が悪い方悪い方へともがいてしまう流れが時々あったのは気になったかも。
>一応、そういう場面では、かなり主人公が追い詰められてる様な描写はあったので
>「あー、そのせいで思い出せないって事かよ・・・・・・でもいいから思いつけ!バカー!!」
>程度の気分で済みましたが、もどかしくはあったな(苦笑)
>特に真EDルート突入まで、元の世界線でラジ館の屋上に鈴羽のタイムマシンが来てた事を思い出せないのは・・・・・・


粗探しはともかく、YU-NOに熱中したあの頃のように色々と考察を書こうかなーとも思ってたのですが
読後感というか、余韻が爽やか過ぎて、逆に思考が進まないという不思議な気分だったり。
満腹というか、満足しすぎたから、なんでしょうか(苦笑)


もしもファンディスク的なモノを望めるなら、鈴羽ED等の世界線のその後を使って
何か語るなり遊ぶなりしてくれー!ていうか鈴羽愛してるぅうううう!!!てな感じでしょうか。
γ世界線なるものを語るドラマCDが予定されているというニュースも入ってきてるし、期待していいのかしら。
公式設定資料集の予約も始まりましたし、まだまだ5pb周辺から目が離せませんね。


あと、もしクリア後にまだ電撃オンラインのロングインタビューを読まれてないなら、オススメしておきます。
http://news.dengeki.com/elem/000/000/212/212275/

 今回に限っては、あまり考え込まないようにしてプレイしたのが当たったようです。『Steins;Gate』は一気に詰め込んだほうが面白い。オカリンの焦りを実感できるかどうかが鍵だと思うんですよね。自分も好きなのは鈴羽ですね。自発的に行動する/できる立場のキャラを好きになってしまうのはもはやサガとしか。


 ラジ館上のα世界線のタイムマシンについては、自分はそれほど違和感無かったなあ。紅莉栖が死んでたことに完全に気を取られてる感じだったし、タイムマシンの形状自体はさほど大差ないことから、あまり考えていませんでした。よく考えれば作中の通り、"鈴羽がタイムトラベルする因果がなくなること"は気付けたと思うんですけどね……α世界の未来のオカリンが、過去のオカリンにβ世界を"経験"させるために(因果の整合性を保つためだけに)あのタイムマシンを送ったんじゃないか、なんて考え方をしてました。"α世界線では2000年前後にジョン・タイターが確かに現れている"という部分をすっかり忘れてただけに。

シュタインズゲートはまだまだメディア展開とかしてくれそうですね〜世界線ごとのドラマCDも出るみたいだし。
欲を言えば、DLCで立ち絵つきで見たい気もするんですが。

 α世界線の紅莉栖がどういう風にオカリンと接していくのかがすげー気になる。あと、指圧師をもっとフォローしてやってくれオカリン。いや気持ちは分かるんだけど! 憎いんだけど最後のオカリンならあるいは……

シュタインズゲートはインタビューとか見てると、固定客が離れる可能性も考えた上で、一般向けにも視野を広げたからこその作品、って気がします。
ギャルゲーとして見てもかなり異端で、選択肢の排除。鈴羽へのDメール以降はアクセル踏みっぱなし。各ヒロインエンドは救いこそあるがバッドエンド。主人公が濃すぎる。オタクネタをメタネタとして使っていない。「オチ」以上に「過程」に重きを置いているetc
何より終始主人公の話ってのは珍しいですよね。
この手の作品で主人公がヒロインを救う、逆に救われるってのは多いですが、(言い方によっては)主人公が自分のために、ヒロインに犠牲を強いていく展開ってのはあまり見ないです。それを主人公しか覚えておらず、贖罪の機会すら与えられないってのもまた重い。
だからこそ、フェイクエンド前の勝利宣言が映えるんですけどね。
最後に。主人公こそ声付きじゃないとダメ、って感じた作品は初めてかもしれません。

 ああ、オカリンの主人公らしさは『Steins;Gate』の根底に流れるものですね。成長というにはあまりにも過酷すぎる結果がまず提示され、ありえない手順と段階を踏んで克服していくという。まさに創作にしか許されないもので、この物語はあくまで王道であったと思います。
 自分はこういう作品もっと増えてもいいと思いますけど、なかなか難しいよなぁ。主人公型の作品なら、主人公以外の視点を上手く組み込むことでヒロインの可愛さを出すといいかも。そうすると漫画的表現に近づくのかな? いや、もっと統合的な演出になっていくのか。いよいよ達成の難しいプロジェクトになりそうだ。