コピー誌のフォントについて:本文フォントと見た目のはなし

  • 頒布した本には2つのバージョンがありまして、表紙が「ら!」なら本文が明朝(リュウミンL-KL)、表紙が「ら♪」ならゴシック(中ゴシックBBB)を使っています。モリサワの基本7書体パックだけでなんとか賄おうという魂胆が丸見えですね。(表紙はダイナフォントのえんえん体、裏表紙はまるもじ体) 製本に際して分類が面倒すぎて、思いつきで2バージョン作ったのを激しく後悔したり。
  • 印刷で縦書き本文に使うなら明朝しかないだろう、とは思います。表題などの強調表現にゴシックを使うことで見た目を変えたりもできますし。しかし我々のメインの活動場所はWebなわけで、そうなると本文ゴシックの方が普段のイメージに近いかなぁと考えてゴシック版を製作したわけです。前回公開したのはゴシック版で、こちらが明朝版になります。
  • WebでのPDF公開を考えるとゴシックにもメリットはあると思います。液晶ディスプレイと細めの本文用明朝は相性が悪くて読みにくいんですよね。印刷でも白色のキツい紙だと明朝の読みやすさが失われる感じがします。(どれも私見ですが) そのため、会場で頒布したものは本文用紙にクリーム系の紙を使っています。小説なんかの紙の色を想像していただければ。
  • 実のところ、紙換えはコスト増の原因でもありまして……当然ですがキンコのコピーの1面11円ってのはコピー紙を含んだ価格で、しかし自前で紙を買ってその紙にコピーしても1面11円。コピー代のみで済むところが紙代+コピー代になるのです。紙の値段やページ数によっては印刷屋に頼んだ方が安いレベルになってしまうので、今後はそちらで済ませようかなという話を前回の記事中でしたワケです。
  • その他の情報として本文は9pt、行間は15.3pt、縦横幅は100%で英数約物などもフォントは変えてません。2段組で21行26文字の段間12mm、四方は天13mm:地19mm:ノド20mm:小口17mmです。見開きで書き出したPDFだとノド部分が空きすぎてるように見えますが、印刷・製本する上でノドはある程度広くないと読みにくいかなと。(無線綴じ・平綴じならもっと空けるべき? 同人誌の小説まとめ@Wikiなども参照のこと)
  • 実際の本を見てどうかな、と考えると微妙なところではありますね。Webのイメージに近付けるなら左綴じ横書きにしなきゃという指摘ももっともだと思います。しかし長文は縦書きじゃないと読みにくいですし、好き嫌いで言えば縦書き大好きですから、これからも縦書きでやっていくのでしょう。つまりこの記事、全面的にどうでもいい話だったんです。
  • 同時に「この程度の本ならInDesignじゃなくてWordでも作れるだろ」という指摘をいただきました。まったくその通りであり、高額なツールが無くたって本はできると思います。(Wordなら2万以下で売ってますし、そもそもメーカーPCならプリインストールだったりしますし)
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