"普通のエロゲ"って何?

>普通のエロゲ
私の場合は。
ありきりたりだと思いますが、これは凄いと「思えなかった」作品かな、と。
で、普通でないエロゲの例を挙げろと言われたら。
Fateあたりを答えると思います。

単に普通と言われれば、市場に溢れかえってるような名もない凡作とかが浮かびます。逆に言うとこういうのに名前が挙がるというか、そもそも名前を覚えられている作品は大なり小なり普通の範囲から飛び出てるんじゃないかなぁとかなんとか。

 名前が挙がる時点で"普通"じゃないよ説。これはある意味で蔑称としての"普通"かな?

普通のエロゲと言えばナーサリィライムが浮かぶが、王道と普通は≒なのか?

 まさに自分が挙げようと思ってたタイトルですね。王道の集合体とか、基本的品質が一定である"普通"というか。『Nursery Rhyme』はかなり良質気味の"普通"ではないかな、と思います。

>普通のエロゲ
極めれば究極の幼馴染ゲーである、と幼馴染学の新入りが申しております。

 確かに、幼馴染みモノは王道であり頻出であるが故に"普通"と考えることが出来ます。特化した場合はまた別だとは思いますけどね。

普通のエロゲですか・・・ 自分は学園系で日常を描いた作品とかが普通のエロゲって感じがしますね。例えると、今プレイ中ですけど秋色恋歌とか、TH2とか、あとはアトリエかぐやのSchoolプロジェクトも普通でしたね。 シナリオの流れとしてはヒロインと仲良くなる。ちょっとした問題が出てくる。解決。ハッピーエンドみたいな。 そこに日常からはみ出ていく要素がなくて、エロがほんのりあるなら普通のエロゲだと思ってます。

普通のエロゲ……エロというとかぐやを思い出しますが、ここはエロもあるよ的ギャルゲと把握します。

FA、というより八月が普通のエロゲと言われるのは、可愛い絵がまずありきで、ボーイミーツガールから始まるストーリー、そして付き合う事になった後の苦難、そして大団円という、「ありがち」なラインの上を通っている事にあるのでは無いかと。

自分の頭の中には、普通のエロゲとしてTo Heartがあったんですよ。やったのPS版ですが。特別な事がある訳じゃない、あかりシナリオなんて普通だよなーとか考えてたんですが、良く考えたらメイドロボは居るわ、黒魔術やら超能力は出てくるわで普通なんかじゃありゃしない。でもそういうのが出てこないパルフェとかより「普通」に感じてしまった訳なんですよね。

そう考えると、何となく「学校」というファクターを大きく感じます。少なくとも自分にとっては。前述したボーイミーツガールからのくだり、可愛い女の子と知り合い、友人とバカやったりしながら仲を深め恋人になり、喧嘩したりすれ違ったりしながらもそれを解決し(君のぞみたいなドロドロはあまり無く)、そしてエロ!という「男の子」の妄想の具現化そのものだと思いました。男の「子」の妄想だから学校が重要なファクターになりうる訳で。これは人によってかなり変わるんじゃないでしょうかね。青春時代がーゆーめーなんてー後からーほのぼのー思うーものー、な自分はこんな感じになりましたが、真逆の意見も多いだろうなあ。

 "普通"はもっと大きな単位、全体の構造として捉えられるという話。学園モノが"普通"と感じられるのは、誰もが通る道である学生時代を使って共感を生み出しているからではないでしょうか。その辺りは移入メディアとしての特性なのかな。

FAやってないんで何ともいい難いですが、FAが「普通のエロゲ」と言われるのは「FAは吸血鬼モノでいつもの八月作品とは違う雰囲気かと思ったが、ふたを開けてみればいつもの普通の八月作品でした」という意味ではなかろうかと。

閑話休題。私が「普通のエロゲ」と感じるのは学園モノ。多少突飛な設定が入っていても大体「普通」と感じる。ラブコメや三角関係などが入ってたら「普通も普通、超普通(?)」という感じ。ただ、これは「普通」というより、「私が安心して楽しめる」というニュアンスが近いが。
そういう意味では、「普通」をいい意味で裏切ってくれた作品として、キャラならスクイズ、設定ならクロスチャンネル、そして「普通」を踏み台にしてその先を描いた君望を挙げることができる。

 期待の形と実際の形が近いと、"普通"として受け取られるという話か。"普通"は安心を伴っていて、それを破壊することでユーザーの足下を襲うことが出来る。クリエイター寄りな、作劇的な意味での"普通"かな。

>普通のエロゲ
・主人公とヒロイン数名が、限られた空間(※)に集まってる (「学園」がよく使われるが、りんご亭でもフローリアス樹ヶ丘5階でも構わない)
・基本的には萌え重視。テーマ性やバトルなどは味付けの域を出ない
・SF(すこしふしぎ)がしばしばオプションとして使われる

で当てはまる作品がそうだと思います。
具体的な作品名でいうなら、はにはにダカーポ_summer・windあたりでしょうか
もっと有り体にいうなら、マブラヴのエクストラ編(笑)

「普通のエロゲ」ってのは原材料名みたいなものなんだと思います。
原材料だけ普通でもシェフが趣味丸出しで味付けすると丸戸作品になるし、
説教臭さと青臭さという調味料を加えるとStarTRainになり、
普通のエロゲの材料の一部(「学園」という舞台装置など)に古典ファンタジーというシェフ独特の材料を加えて料理すると奈須作品になる。そう言う物だと思ってます。

 ああ、エクストラは確かにそれっぽいw 超王道学園アドベンチャーなんて自称してたのも今は昔? "普通"ってのは料理の名前とか概念に近い? 例え話は苦手なので分かりませんが、某王道系シナリオライターさんが言っていた、「金太郎飴であっても、味を上げることはできるハズだ」というのを思い出しました。


・特に何が正解というワケではありませんが、概念的にはかなり差異のあることが分かって興味深いです。最近やった作品が割と普通っぽい作品が多くて、『PrincessFrontier』や『かみぱに!』も自分の定義では"普通"に属する。どちらも良く出来てて明らかなる瑕疵は無く、期待と予想と結果が比較的近いところにあり、しかし「この作品でしか見たことがない」要素は無かった――という辺りが自分にとって"普通"の基準なのかもしれません。自分の中では価値判断と"普通"は切り離されていて、意味付けを行えば自分の中には"特別"が発生する。強さ弱さと同じで、それぞれが独立した概念だと思ってます。