『Sugar+Spice!』関連コメントレス (ネタバレあり)

 久し振りに別記事で。ネタバレ注意。

その世界が楽しくて終わるのが勿体ないという気持ちになるゲームはよくあるが 個人ルートに入るのが勿体無いと思ったゲームはシュガスパが初めてだw ところで、まだ入ってないからここまでの情報での予測なのですがジジとミャンマーも対比の一つとみてるのですがどうか

 自分は、ジジとミャンマーは同族嫌悪に近い感情を持ってるんじゃないかなぁ、とも思いますが。あの二人の似てるところは、物事を簡単に割り切れないその性質なのでしょう。その発露によって、和真はどうしようもない問題に挑まなくちゃならなくなる。足を引っ張られるように感じる情念の向こうに、愛らしさを見つけ出せるかどうか……ジジやミャンマーを本当に好きになれるかの境界線はそこにあるのかも。対比するならピョンのドライさじゃないかな?

シュガスパ1週目はもれなく時間切れくさい、ずっとニヤニヤしてたらもう10月だし…ままならんなぁ

 誰もが陥るシュガスパ時空の罠。

シュガスパは失恋から始まっているという感想でした。 友人としての絆は深いが、恋愛関係となると一線を引いているのがはねる以外の4人で、夢路藍衣は特にその傾向が強い。二人は過去の経緯で傷ついてしまっていて、実のところ「好きになったら告白できる」ではなく「告白したら相手を傷つける」ゲーム。はねるが異色の自由さ/タフさで存在していて、司はやや傍観者的立場にあり、メイン3人は告白されることを望んでいないなと。 和真中心の恋愛集団という捉え方は、ちょっと違うようにも思えます。中心は歌で、本心を伝えられないウソつき集団か、負け犬集団ではないでしょうか。 秘めた心の弱さはチュアブルの主題の一つなのかも知れません。前2作ともそんな流れがありました。

 和真との距離感、本音と建前の揺らぎ、恋敵と分かりきっているのに友人関係でもあり……というアンバランスさ。エゴイズムや怒りが恋愛を妨害する状態。それでも"ホント"は和真が欲しい、という到達点を持つことは共通していると考えて、恋愛集団と表現しました。傷付くと分かっていても離れられない、希望から目を逸らせない、そんな彼女たちを弱いと見なしてしまうのはちょっと酷だし、分類が大雑把じゃないかなぁ。和真の単純さを許さない彼女らの身勝手さも、心の動きとして魅力を作り出すもの。
 彼女たちの葛藤すべき時間を、こちらのタイミングで性急に奪う告白システムは確かに残酷でしょう。 本当は、彼女らが自分のハードルを跳び越えるのを待つ、"告白されないといけない"のかもしれない。(時間があっても解決できない問題も含まれているので、無謀でも切り出さなきゃいけないのですが。そう考えると"どっちかが告白しなきゃいけない"の方が正しい?)
 矛盾に溢れた、分からない乙女心がテーマだからこそ、彼女らの心中を想像するのが面白い。思わぬところで思わぬ作品にハマってしまったなぁ。これだからエロゲは止められない。