PULLTOP 『遥かに仰ぎ、麗しの』 に関するレス(ネタバレ有)

 先週の土曜に行った『遥かに仰ぎ、麗しの』連絡会 詳細も参照のこと。

 今日も今日とてみさきちスキーですがー。
 士郎と司の比較は良く分かります。というか、知り合いとかにしのについて話してた時に実際話題に出てました。
 前に言った全肯定されている感じが嫌という事がそうなんですが、士郎にはその歪な部分を指摘する人が存在したし、殴ッ血KIってその歪な部分を直してくれそうなキャラも居た。プレイヤーにもそれは変だと伝え続けられてた気がするんですね。その辺りの違いが士郎は良いけど本校司は駄目って感じになったのかなぁ。もしFateをやってなければここまで違和感を感じなかった気がしないでもありません。
 しかし、嫌いではないけど気持ち悪いというか居心地が悪いというか。こんな感想をゲームに抱いたのは初めてだったので言葉にし辛いです。
 まあそうは言っても、決して分校司が良い訳でも無いんですよね。ただ分校は色々な意味でヒロインの方が印象に残ってますからねぇ。栖香にはマジ吹いた。あれは無いよ……。
 ほなにーで開眼したのかと思ってたんですが、あれって丸谷さんじゃ無いらしいとの話を耳にした訳で……じゃあ中の人が乗り移ったって事でファイナルアンサー。
 結局どっちの主人公も駄目じゃないかって? ははは、何言ってるんですか。主人公はみさきちですよ。
 ところで邑那エンディングのイェンさんが結構ツボったんですけど、誰か賛同してくれる人居ませんかね?

 この作品は、パーツ単体で見ると凄く歪なんですよ。本校系の司だけでなくそれぞれのシナリオも。しかしそれが相互補完し合うことである程度の完成度になる。自分は分校派なだけにその辺は特に強く意識しています。本校系の司の歪んだ要素も、司を語る上では必要だった。ただ、それを歪みとして捉えていない節があるのには違和感ありましたね。
 ついでですが、ほなにーシナリオを書いたのはJ・さいろーですよ。『ゆのはな』は割とのんびり展開されていたので、エロエロでも楽しめたのですが……

分校派と本校派の評価は、エロゲをやるときのプレイスタイルの違いから来てるとか言ってみる。
エロゲをやるときに主人公をいち登場人物としてプレイする人と、主人公をプレイヤーの分身としてプレイする人の違いとか。
あと最近のユーザは潔癖過ぎるんじゃないかなあとも思う


>本作のED曲「with a smile」を往年の名作『家族計画』のED曲「philosophy」に差し替えると合うのではないか
ごめん超納得。ああ、そうか、だから俺は本校系が好きなんだと理解したよ。多分、あのどうにもならない境遇を救うヒーロー願望というものを求めているんだろうな>自分
それは私自身が家族崩壊を経験しているせいもあるんだろうけど「philosophy」の「どこにも無いと 目隠ししてた」という部分は大変共感した。
そして、それが分校系の司を好きになれない要因になっているんでしょうね。「教職」という立場に踏みとどまらず、絶えず揺れ動く心情は理解していても納得出来ない私の葛藤がありますが。
いずれにしてもこの家計論は突き詰めるのは大賛成。まだ見知らぬかにしのの側面が見れそうですよw

 本校系の司の救世主願望には、正直共感を覚えたりもしました。その方法、道も間違っていないと思う。ただそれを周辺がどう評価するかに違和感があった。あの種の人物は嫌われやすい筈なのに、司が受け入れられるまでの過程があっさりしすぎていたかなぁ、とか。最初からある程度臆病で、少しずつしか進めない分校系の司も本質的には同じなんですが……この方向性でもう少し煮詰めましょうか。

>バレンタイン
邑那とすみすみルートでは推されてなかったけど、梓乃ルートじゃあれだし(大先生乙)、みやびールートだとクライマックスですね。

 邑那ではエロいクリスマスがありますからw 最近はこういうベタな話は使われにくいのかしら。

今更ながらみやびルート終了。みやびちゃんぷりちー!
リーダさんの「イエス、マイロード」に吹いた。
確かにリーダさんルートを個別で作るのは無理があるというのには納得。
あれはいっそ徹底的にみやび&リーダさんルートにするべきだったんだと思う。
何が言いたいかというとあれだ、何故リーダさんHがねぇ!あの展開なら(ry
でも真面目な話リーダさんHは要ると思うんだけどなぁ。あれだとみやびに偏ってしまった感じがするし。
梓乃といえばマラソン大会の最後のシーンが好き。
「先生の馬鹿」から「逃げてばかりの、悪い子」あたりなんかノックダウン級だぜ!

 みやびシナリオについては、本校系という大きな括りの中での立ち位置がちょっと微妙かなと思ったりもします。リーダさんとみやびの環境・境遇・将来について突き詰めたら、3人の物語として成立したのではないか、とか。シナリオ上はむしろリーダさんに偏っていたのではないか? と思います。

かにしの、本校ルートの司について思った事ー
長いんで適当に略しちゃって下さい
本校系の司はずっと前から自分に対して諦観みたいのを
抱いていたんじゃないかな、と。自分は愛されない、救われない
と思っているから、他者には精一杯になれても
自分自身へと向けられた感情はどうしても信じきれない。
無意識下でこの人もいつか親のように捨てるのではないか、
という疑問があるから、いつ裏切られても良いように
一定の距離を取るし、規定の線より先へと踏み込まない、
親しくならない。心の防波堤みたいなモンが見えました
……友人には否定されましたが、この辺りってヲタにもあると
思うんですが、どでしょう?この趣味は理解されない
けど、でもまぁ、ヲタ趣味やめるぐらいなら別にいいや、
みたいな

 この辺りについては梓乃ルートがしっかりと語ってますね。司にとっては憎しみであり、恐怖でもある。一種ヲタ的な精神状態と思われるのは、他者への距離感の特殊さ故でしょうか。良い視点だと思います。