コミケ三日目・参戦レポ

 今回は自分が参加している本があるのでサークル入場し、サークルスペースに本が届いているか確認する。内容自体はもう一月近く前に書いたモノなのでもはや懐かしいという感じ。そして、フォントが明朝体になることで非常に偉そうな文章になった印象が。文章だけの本とはいえ、やはりディスプレイ上との違いを意識することは大切なんだろう。


 サークルで来てる知り合いに挨拶もして後は一般入場を待つ……前に、今回の本「紅葉な日々」を持ってNtypeさんのスペースにご挨拶に行く。コミケ二日目の終了後にNtyPeの中の人・溝口ケージさんから「交換どうよ?」(超意訳)というコメントを頂きまして、三日目の早朝まで緊張で悶絶していました。同じ作品を好きになって同じ場で同人誌を出しているという偶然を神以外の何かに感謝しつつ挨拶に向かうと、合体で参加していたうつらうららかの中の人・えれっとさんにも本を渡す流れに。いやはや、これからもよろしくお願いします。手持ちの三冊を手渡し、5年目の放課後のカントクさん、最終的にはトノイケダイスケ氏本人(!)にも届くことを祈りながらサークルスペースへ戻る。


 今回出した「紅葉な日々」ですが、減る勢いが予想外に早く11:30には在庫が無くなってしまったようです。その時間以降にスペースにいらしてくれた方にはなんとお詫びすればよいか……言い訳をさせてもらうと、かなりのマイナージャンルでしかも絵の無い本なら30部で充分だろうと思ったワケですよ。やっぱり在庫は怖いし、『さくらむすび』の売上・プレイ人口から考えても充分足りるはずと考えていました。動きが予想外だった為に自分の手元にも本がありません。(笑) ご迷惑をお掛けしましたが、有り難い話であるのも事実です。手にとって下さった方々、本当にありがとうございます。


 自分は買い回り担当だったので頒布される現場は見ていないのですが、品切れ後に非常に可愛らしい『ef』の雨宮優子コスの女性が「考察本ありませんか?」と訊ねてきたそうで。(現場に居れば良かった……ッ!) この記事を読んでいる方でもし心当たりがありましたらご一報下さい。そうそう、今回の本に関して「さくらむすびの考察本下さい」と言う人がとても多かったらしいのですが、あくまでSS+考察という形を取っている本なので考察メイン本じゃありません。あんまりSS部分を蔑ろにされると創作担当のぱんつの人が泣きます。


 買い回りの方は東館を中心になかなかの収穫。気付けばやはりエロゲ系を多く買っていた感じ。(ToHeart2エリアで血眼になって草壁さん本と花梨本を探すマスク男、というのは少々よろしくない構図でしたが) しかし西館の方は行く時間も遅かったせいか、かなり完売が目立ちました。大晦日だし人の波が引くのも早かろうと踏んでいたものの、実際向かってみると東方エリアを中心にかなりの人が残っていて混雑気味。つーか大晦日だというのに皆頑張りすぎだろw 参加者の多さ・残り具合では冬コミというより夏コミに近い印象を受けました。


 西館まで一通り回って休憩した後、今回の重大イベントであるかーずSPの中の人・かーずさんとの顔合わせ。サイトでは色々とお世話になりつつもリアルな面識は無かったのですが、まあそれはニュースサイト的な繋がりというヤツで、お互いの趣味嗜好がある程度分かっていて非常に話しやすかったです。ノリの良さでは全く敵いそうにないなぁ。来年はサイト間の関係を強化して、何かまた面白いことが出来るよう頑張ろう。


 そうこうしているうちに同スペースで頒布していたラックラック氏のKanon香里本「美坂香里の憂鬱」も無事完売いたしまして、気持ち良くコミケでの頒布を終えることができました。自分の文章も少しはコミケの賑やかしになったのかな、と思うと非常に感慨深いです。ラストイベントにはいつも通りminoriトークイベントに参加。米沢前代表が亡くなったこともあり、今回は一人反省会のような内容に。コミケにおける企業ブースという矛盾や難しさをまたちょっと意識させられました。やっぱり参加する人間の意識が高くないと、万事丸く収めるのは難しい。


 最後の拍手の前には故・米沢代表への黙祷。面識があったわけではないのですが、やはりコミケにとって最も大切な人だったのでしょう。スタッフの中には泣いている方もいらっしゃいました。私達参加者全員は、これからもこの素敵なイベントが維持・発展してゆくように努力しなければならないのだと思います。