オーガスト『夜明け前より瑠璃色な』に関するレス

基本的にネタバレなので隔離。

明け瑠璃は今までのオーガスト作品と違って、設定などに逃げずにしっかりと真正面から戦ったのが好印象でした。はにはにのSF展開は言うまでも無いですし、プリホリでは主人公の出自で逃げたり、駆け落ちという形で有耶無耶にしたりと、決着のつけ方が不満だったんですよね。

そうそう。その分気楽な感じにはやれませんが、責任もテーマの中にあったので適切だったように思います。

あけるりって学園関連イベントがやたら少ないなぁ（麻衣の部活とごみ拾い位？）と思ってたら、自分が直前にやってたはにはにの影響だったみたい。登場人物が源三とえ英理さん以外みんな学園関係者なんだよなぁ。対してあけるりは半分…（フィーナ・菜月・麻衣・翠かな？）　それにゲーム内期間の短さもあるか。はにはには４月開始で夏休み・文化祭まであるけど、あけるりは７月８月だけだからなぁ。と、ふと思いました。

それに明け瑠璃は学園モノではなく「月のお姫様ホームステイADV」だからというのもある。テーマ的にも学園は重要な意味を持たないし。

あけるりの感想拝読しました。頷くことあり、共感することあり、異なった考え方に、新たに気付かされることあり。大変興味深く読まさせていただきました。なるほど「断絶」ですか。たしかに、各ヒロインと結ばれるにあたって、越えねばならないハードルは、何の力も持たない一介の学生に過ぎない達哉にとって、厳しいものが多かった気がしますね。（菜月除く）大抵の人が「家族」がテーマだろうと思うであろうこの作品において、考えさせられることの多い新たな視点でした。

認識に始まる断絶の話、というのは自分の一番意識してるテーマですので。あくまでオーガストらしいのは、「断絶」がいつか越えられるモノとして描写されていたことかな。家族ですら断絶は存在するが、道は厳しくともきっと埋められる‥‥‥そんな優しい話。

『夜明け前より瑠璃色な』のヒロインは基本的に素直なキャラが多いので同じく素直系の達哉より多少引っ掻き回せる仁さんみたいなボケもこなせる方がキャラの掛け合いという点では良かったのではと思ったり。つか、ちょっと設定変えるだけで仁さん主人公にできませんかね？まあ、まだフルコンプして無い者の戯言なんで話半分で。

掛け合いでは確かにそうでしょう。しかしテーマ的には絶対に相手に正面からぶつからなきゃならないので、愚直なまでに正直なぐらいでないと結論が信じられないものになってしまう。器用にお互いの運命のズレを重ねられる人間には断絶は意識されない。

あけるり感想読まさせてもらいました。私も余韻の残る良い作品だと思います。その一方で、旧来のファンには物足りない意見にも頷けます。嗜好の細分化が著しいエロゲ業界なので、賛否両論あるのは当たり前だと思います。特に偏見が絡むと評価が覆るのは困難です。私もあけるりでの達哉のキレ具合は未だに不自然に思えますし、マイベストたるパルフェを「障害持ち出すのは卑怯だ」と酷評する知人がいたりします。たかがフィクションですが、生き方、価値観を変えられた人もいる訳で評価とは難しいものです。ちなみに人に作品を勧める時はその人の性格、嗜好を吟味して勧めてます。そもそも件の知人はアトリエかぐや作品好きなので、パルフェが性に合う訳がないｗ下手に勧めて貶されては双方いい気がしないので、いつも気を使ってます。余談ながら高カロリーなイタリア料理食いまくって、あの体型のヒロイン勢は化物ですね。そう考えると、Fateの士郎の食事って凄くバランスが取れてたんだなと思いました。

パルフェの件は自分も少しそう思った。肉を伴わない世界でああいう設定を持ち出すのは難しい。アレは里伽子が仁に影響されて取った行動だから意味があったと思う‥‥‥と、話が逸れた。エロゲを奨めるときは相手に合わせたコーディネートを。

食事関連で気になったのは、結構ニンニクを使う料理が出ていたこと。次の日の学校で月の姫の口臭がニンニク臭いとか切ないよ‥‥‥美味しそうだけどさ。

菜月の悲惨さでもっとも特筆すべきは、「夜明け前より瑠璃色な」編ラストのスタッフロール後日談でも獣医を目指し、しかもそれをまったく主人公に意識されていないことだと思います。ああああああ。

菜月は声＆幼馴染という共通点を持つプリホリのエルとの比較だったらまた印象も変わってたんでしょうなぁ。

菜月（´・ω・）キングカワイソス　そういうサイドストーリーを創るのも面白いかも。

菜月の八月的血統としてはエルや優希に近い。惜しむらくは、自分のストーリーでは根幹にある断絶や責任、家族というテーマになかなか関わりづらい位置にいたことだろうか。

翠のあまりの勝ち目の無さっていうか踏み台っぷりに絶望した！

翠（´・ω・）オメガカワイソス　翠という名前には報われない遺伝子が含まれてるのか? （ex.大村翠）

「あけるり」主人公に好感度最初からMAXでかってに惚れて主人公の魅力伝わんねーのは私だけでしょうか？なんか透明感がありすぎて、えコイツに惚れんの？みたいな。まあエロゲだし、とかは逃げでは？とか思ったり八月に限ったことではないんですがそれにしてもエレナたんハアハア（最悪

そうですかね? 結構アクの強い主人公だったと思いますが。（プレイヤーの思い通りに動いてくれない辺りが特に）

『夜明け前より瑠璃色な』の感想を熟読中デス。今作は、家族と社会と常識との折り合いの付け方を巧く現実的に整えたなぁというのが感想です。でも、小説的観点で見るかどうか、行き着くところのエロゲを文学ととらえるか否か？で評価は分かれるのかも、と。

社会との折り合いはエロゲでは概して無視される。そこを示すのがあのオーガストだという事実自体が面白いと思います。エロゲは文学になりえるか? という質問はとても難しい。

ミアルートのラスト「あなたは、ここに残りなさい。 ……これが、私からの、最後のお願い。」の場面でもうちょっとミアは食い下がると思ったんですが、あれだけフィーナのメイドに誇りを持っていたのにあっさり従ったなぁと。もうちょっとやりとりがあっても良かった気がしたんですけど、どうでしょう？私の中ではフィーナのあの言葉にいろんな思いが詰まっていて、二人だけの思いのやりとりがあったということで補完しました。

あの空港での、ミアの混沌とした意識の状態では受け入れるだけで精一杯であった。クララ、セフィリア、そしてミアの想いがフィーナに伝わっていて、その上で生まれた彼女からの別れの言葉はミアにとって絶対的な重さを持っていたんじゃないかな、とか。やはりその辺は彼の母の娘のイメージで。

『明け瑠璃』、リースのエロシーンで引いた人が多いのは、ロリキャラ及びロリコンについてまわるステロタイプなマイナスイメージが直截的に現れてしまっているからではないでしょうか（個人的に尿は好きですが、人によっては厳しいでしょうし）。僕は、勃起した状態でリースを後ろから抱いての「触ってごらん、平気だから」という台詞から『僕はロリコン』を想起してしまいました。
「ほら触れてごらんよピクピク動いてる」

リースのＨシーンが「引かれる」のは、二人の関係がほとんど「動物好きの青年と小動物」の域を脱していないうちに「愛している」という話になってＨまで突っ走ってしまうからだと思います。…と、ガチロリ好きの私が言うのもアレなのですが。「あの場所にしかＨシーンの入れようがなかった」というのがライターの本音ではないかと。

特定キャラだけエロ無し、とは行きませんからね。やっぱりエロシーンは導入までを如何に丁寧に表現できるかが重要と示す結果に。いや俺はロリコンだから楽しいけどね?

オーガストのゲームは初めてだったのですが、激しく退屈でした… 最後にあるかもしれない超展開を期待していたのですが何事もなく普通に終了してしまいがっかりです。数百年後に話が飛んで、月と地球の状態が悪化の方向に。色々あって移動装置を兵器として使おうとした所にフィアッカが現れて、「その昔、月の王女と地球人が…」とか熱く語る展開を予想してたのに！

ガチで不幸な結果は示さない。これぞオーガスト。ワールドを期待してた人は多分ほとんどが戦争を期待してたんだろうなぁ。

10/16日付けのヘッドラインで、群青とあけるりの話題が併記されていますね。上から下へと眺めていると二つの作品が混ざってきました。月勢力へ絶望的な戦いを続ける主人公！行方不明な父親！！遺跡の真実を明かそうとする主人公たちの前に妨害が！！！　最後は、破壊された宇宙船で意識を失う主人公のところへ急行する宇宙船。窓からヒロインの姿が…ここはリースたんでお願いします（また別の作品が混入してきた）。

アンバランスな近未来スペースオペラ? それは月面基地前あたりで作品化してほしい。

はじめまして、いつも拝見させてもらっております。私もけよりなコンプしました〜。んで、ひとつ気になった点があったので考察のネタになればと投稿させてもらいます。達也の父親のことなのですが、彼はどうやって月に行ったんでしょう？最初は移動装置で行ったんだと思ってたのですが、月でも装置を起動しないと使えないしかといって正規の宇宙船を使用したのであれば、地球でリースの身元を調べたようにすれば、素性が判明しないのはおかしいので・・・。単なる作品の矛盾の気もしますが、なんとなく気になりましたので。あとなんでフィアッカVerのHシーンがありませんか。絶対足こきとかあると思ったのに！踏まれてぇ！それでは、考察楽しみにしております。

おそらくセフィリアに呼ばれたものかと。月に行くことを明かさなかったのは、あくまで極秘にセフィリアが呼んだからだと思うのですが判断するには材料不足。

一言コメント分はこれだけ。明日はリンクで反応してくれたところについて言及の予定。