二次元表現における "食べ物"

魔女の宅急便』 を見た時に 「美味しそうに見える食べ物を二次元で表現出来るってのは重要な技術だと思うんだけど、その割には浸透してない技術。」 と書いたのが発端。一言コメント等で結構反響あったので一部抜粋。

たとえば、新海誠とか渡辺信一郎みたいな感じですかね? 美味そうに喰ってるってのも重要カモしれません そこらへん、宮崎駿はすごく上手ですよね 千と千尋とかカリオストロもすごく生き生きと物食ってたと思います


食の表現ではドラえもん」と「剣客商売」印象的です。前者はおいしいモノを食べる事の喜びが、後者は食事を通じて江戸時代の四季等や風習が特によく表現されてるかと。


 セックスも飯食うのも人を殺すのも全部同じ「濡れ場」なんだというのを読んだ事がありますが。押井守佐藤大輔の対談です。この人たちも食べるシーンを描きますね。
 エロゲですが、食事シーンは書き手に意識が無いので論外ですけど、正義のヒロイン系でバトルシーンがつまらないのはどういうことかと。ヒロイン敗北→陵辱コースが実質的な本線になるのは判るんですけど、ヒロイン勝利コースがまったく盛り上がらないのは遺憾に思います。まああんまりゲームやってないので一般論として主張できるかどうかは不明ですが。


エロゲは一人称の形式が多いから難しいのでは? おいしそうに食べるヒロインは描けても、おいしいものやおいしそうに食べる主人公は匙加減一つで嫌味ったらしいグルメになってしまうと思います。そう考えると食べ物の魅力は味覚ではなく行動で示した方がいいのカナ? ただ、「うまい!」と不自然に絶叫するのは勘弁。それをするくらいなら何も言わず一心不乱に食べる方がよっぽどマシかと。

何でこのタイミングかと言ったら、当然 『夜明け前より瑠璃色な』 に食事シーンが多すぎる件に関連しているワケだ。あけるりは設定上ほとんど毎日イタリア料理屋で晩飯を食ってるし、月と地球の文化の違いを示すのに一番手軽な小道具だったから多用されたんだろうけど……とにかく食ってばかり。ありゃあ流石に如何なモノかと。あの食生活なら留学期間中にフィーナとミアはピザ化決定だろう。

やっぱりテキストベースのエロゲではアクセント程度の方がいいんだろう、と認識を改めました。