SS書きと挿絵描き・最終稿

続・挿絵描きについて 「其は恋に近く」「絵と文章の立ち位置」 (夜想曲より)
SS書きと絵描き・その後 最後に "マラソンとドリンク" (日々是良日な日記より)


以前紹介した「挿絵描きとしてテキストライター」の続き、少し先のところにある話。
結論として紹介せねばなるまい。ついでにラノベ関連の戯言等を隔離しつつ。
上のお二人がしっかり書いてるのでこの下は読まなくても問題ないな。うん。




論点は今までと変わりなく、「一作品を作り上げるクリエイターとしてどういう立場に立つのか」と
「表現方法としての絵と文章」なんだけど。
やっぱり今回の議題に関しては、表現方法として絵が劣勢であるのは動かしがたいと思う。
絵は瞬間的な情報量に優れるが、手間の掛かる表現技法だし何より読者を味方に付けにくい。
言い方を変えると、ほとんど読者に頼れない。描き切る必要がある。
文章はとっつきは悪いけれど、読者の脳内にある情報に頼れる(キャンパスの広さ)のと読者側での修正作用がある。


んで、だ。ここに一連の記事を紹介した理由があると思うんだけど。
俺はそれでも「文章と共にある絵」が見たい。今は「売れる為のとっかかり」でしか無くても。
文章が作った世界の上に絵が立って、それをまた文章が動かすイメージ。
それは純粋な文章作品ではないしラノベで試されてるけど、きっとちゃんと面白くなる筈。
その絵を描く為には文章に対して誰よりも深い理解が必要だと思うから載せた。
無責任な読者からの無責任なメッセージ。


でも、ライトノベルの市場規模とか読んでるとこういうのは流行らないのか、と思ってしまう。
同人界におけるSS本の市場の小ささと小説界におけるラノベの市場の小ささは通じるものがある、とか。
ラノベ界のそれはただ、質の低い作品が増えてるからジャンルとして立場が低くなってるだけで
表現系まで否定されたわけじゃない、と自分を守っておきます。
ダメだ、全然まとまんない。こんなんじゃ「そんなことよりさっさと書け(描け)ですぅ」の方が説得力がある。
  関連:挿絵描きとしてテキストライターさんに言っておきたいこと
      天野さんの挿絵描きとしてテキストライターさんに言いたいことの補足 (自前)
      感想を求めること 成仏を求める気持ち (自前)