ライアーソフト『SEVEN-BRIDGE』 延期、バグ、未完成。

最近真面目なライアーが出してきた真面目そうな大作、
そう思っていた時期が俺にもありました。
ネタバレはもちろん全然褒めてない記事なので以下隔離。




ライアーはもう大丈夫、と思った自分の浅はかさを呪う。


クリア、というかコンプ前提で。
当然ココに来た方は「ライアーは未完成品を売った」という認識であるとする。


個人的考えでは、この作品が持ってるポテンシャルは去年発売したどのタイトルより高いと思う。
2005年のベストゲームを軽く狙えるはずのソフトだと、第二章までは思っていたのですが・・・
第三の橋の試練をカイがあっさり破壊して、次に現れたのが第四の橋という辺りでもうこのゲームは終了。
後は音声もなくただプロットを垂れ流すだけのネタバレ有料体験版でしかない。


何故こんなことになったか考えてみると
Forestが「人を選ぶ」と言う理由であんまり売れなかった → 今度は売れる作品を創ろう
→ じゃあキャン玉っぽいのが良くね? → 今度は列車と橋にするか → 基本形完成
 → 背景、列車、キャラデザイン動き始める → シナリオライター(めてお・・・ではない?)がスランプ
  → そろそろCVの収録始めたいんだけど → 出来てるところから録ってくれ
  → 前半録り終わりましたーシナリオ待ちでーす → シナリオ全然出来てない
   → シナリオテコ入れ(この時点でシナリオ担当は三人に) → アイデアが広大すぎてまとまらない
   → 絵素材上がる → いつまで経ってもシナリオ上がらず → 収録間に合わないので後半はCV無し
    → この辺でForestの儲けが無くなる → 給料払えなくなるからさっさと出そう
    → シナリオ出来てませんけどー → プロデューサーか監督がキレる → い い か ら と っ と と 出 せ
     → プロットから適当に後半シナリオをデッチ上げる → 背景素材も適当に実写から取り込む
     → 発 売 → ボ ロ ク ソ 
あってるかどうかはどうでも良かった。ただ理由が欲しかった。
今回に限っては多分シナリオライターが悪い。他の素材に遅れの要素は見えない、というか絵が遅れようが音楽が遅れようが
CVが遅れようが、シナリオが出来上がってればあの力尽きた滑空飛行のようなダイジェストにはならんだろう。
バグはいつか改善される。どうでもいいような駄作なら放っておけばいい。
ただこれは、決定的に名作になり損ねた。例え今からシナリオを書き上げて完全版として発売してももう遅い。
シナリオになってないようなテキストでネタバレされちゃいましたから。(もし完全版になるなら欲しいけど)


気力が無くなりそうなので要素だけ。
・中盤の橋ラッシュをどうすべきか
 カイが火のマスコンを奪ったのなら、第三の橋・ロトブリッジはクリアされていない。
 カイ自身が試練という発想はそのままに、イスタンブールでボスボラスブリッジを第三の橋として展開。
 第六の橋の前に第五の橋を何らかの形で入れれば・・・
 出来ればイスタンブールでの捕虜、脱走、出発のくだりもキッチリ書いて欲しかった。
 (厳密には第四の橋・トロスブリッジもムジャーヒディーンに押されていたのでクリアしていないが。
   テルツォの犠牲で橋を何とか登り切り、通常線路に戻ってから捕獲されれば良かったかも。)
・カイがあっさり死んでしまった&双子があっさり融合した&ムジャーヒディーンがあっさり粉砕された件
 カイは今回の未完成状態の影響をモロに食った感じがひしひしと。
 ボスボラスブリッジでの決戦は、ちゃんと書けば作中最大の山場になったんでしょうがね・・・
 もっと味方側に馴染んでから裏切るべき、とかキリスト教への想いがよく分からない、とか。
 双子の決闘なんて最初の一撃と最後の一撃しか書かれてない。マスコンは一撃で全部壊されるし。
 哀れムジャーヒディーンは特攻するも、本調子のプレステ・ジョアンに捻られましたとさ。何だそれ。
 アレは内部のクゥと外部のグラナダの両面から見つめれば面白くなったかと思います。
 (この場面は絵すら出来てない。粉々になるか脱線して落ちたはずのムジャーヒディーンは一度も見られず)
・第六の橋・カレルブリッジが一瞬で終わった件について
 せっかくプレステ・ジョアンがゴーレムに戻りGロボの如く戦うというのに何ですかこのすっ飛ばしッぷりは。
 しかも相手は見た目ドムだし。なんか弱そう。(プレステ・ジョアンは凶悪で素晴らしい)
 雑魚ゴーレムと戦う面子の方は結構イイ感じなんだけどジェーンの空気キャラ具合が哀しすぎる。
 そして何よりモーガンが手助けしやがる。そこはステラの歌が活躍するところだろう。
・七本目のマスコンについて
 文中でクゥは「試練と数が合わない」とまで言わせてるのに最終的には七本目は無視ですかそうですか。
 対ドム戦で七本目が手に入るとしたら・・・ステラの歌で動きを止めたドムの土手っ腹をプレステ・ジョアンの拳が貫通!
 駆け寄るステラの目の前に、土に還っていくドムの中から七本目のマスコンが、というのはベタだけどどうだろう。
・どうしようもない問題
 グラナダは融合後ジェーン以上に空気。終盤からはおにうも空気。
 エロインドはグリエルとおにうを食っただけ。(トルコでの会談がもう少し前面に出れば別か。)
 筋肉と玉乗り少年は使い捨てか?


エンディング、というか第七の橋・ユグドラジルブリッジに関しては賛否両論ありそうですが俺は好きです。
ただちょっと読めてた感じは否めないか。スカサハが結構秘密をばらしてくれていたので。
結局絶賛出来そうなのは音楽くらいか・・・CGの枚数も少ないし。(多分シナリオが遅い影響でしょうが)
エンディング周りの演出は凄く良くて、つくづく「完成してればなぁ」と思います。

以下関連スレで収拾したログ。色んな謎が解決します。

・グリエル&グラナダ
ハタと気がついたんだけど
グリエルがカステラを焼いていたのは
やっぱり「ぐりとぐら」だからなのか(笑)


だけど一番残念だったのはカイ関連
うしとらの秋葉流みたいなポジションを期待してたんだが……


モーガンやスカサハより強いかも? とか言われておきながら
スゲーあっさり死んだからな・・・ >カイ
なんかヒトじゃなくなってるみたいだし、本来ならラスボスクラスだっただろうに・・・


フランツ・カフカとけーこの関係がよくわからない・・・。


主人公がカミーユ化するラストは
あまり好きじゃないので
(だって痛々しいじゃん)
なんかお腹がもにょもにょしてしまった


ジェーンは弊会の人形だった自分と
モーガンの人形だったエマを重ね合わせて見ていて
そのためエマを幸せにしたいと心の底で願っている
エマが不幸になるような選択はしないと思われ


とりあえずの俺的未消化疑問
・ルイスとアンベードカルの関係
・けーことフランツの関係
・スラーヴァの具体的な素性


>・ルイスとアンベードカルの関係
ルイス・バッテンベルグはルイス・マウントバッテン卿で、
ビクトリア女王のひ孫でエジンバラ公の叔父。
第二次世界大戦の英雄。最後のインド総督。
アンベードカルはインド差別解放運動の指導者。独立後のインド憲法創案者。
とするとナンシーはガンジーなのかな。
なんかインド関係は第2次世界大戦組のような。
>・けーことフランツの関係
多分ユダヤ人の話をしたかったんだろうとおもうけど…。
>・スラーヴァの具体的な素性
狼女の一族…?


>・けーことフランツの関係
フランツ・カフカの作品に「天井桟敷にて」というのがあるが
これの登場人物のサーカス団長と曲芸の少女の関係が
モーガンとエマの関係にかなり似ている(と思う)
また、カフカは「錬金術小路」というところにある下宿で
執筆活動をしていたということなので
そのあたりからカフカは赤枝騎士団と繋がりを持っていて
おそらくゴーレム列車に関する修行をしていたであろうけーことも
関係を(ひょっとすると恋愛関係を)持っていた・・・
ということを書きたかったんじゃないかな、めておは


けーこちゃんって何だか徐々に重要キャラになってきてないか?
森ではかなり主人公たちに絡んできた上に**されるし、
今回なんて下手な声ありレギュラーよりよっぽどキャラ立ってたもんなあ。


車両デザインが速水螺旋人なのにソヴィエトっぽくないのが残念。非常に残念


やっとクリアでここが読めた。
序盤に出てきたボルシェビキ(ウリヤーノフ)って、レーニンでいいんだよね?


というかそろそろ無駄に話をでかくすんのやめてほしいな。
腐り姫あたりからだろうか?
えらく壮大な話にするから辻褄あわせの説明がやたら思想的になっていく。
モーガンも始めのイスラムぶっ殺せの動機のほうがよっぽど判りやすいし共感できる。


しべりあ(正確にはシベリアケーキ)は大正から昭和初期に
作られ始めたようで、
その由来は諸説あるようで
1.シベリア出兵の年(大正7年)に初めて作られた とか、
2.カステラと羊羹で雪と大地のシベリアを表している とか、
3.大正時代銀座にあった「シベリア」と言う名前のミルクホールで初めて出されたから とか、
4.広大なシベリア雪原を走る鉄道のイメージした(雪原がカステーラで、羊羹が鉄道)とか。
言われております。


昔は、
時間が足りない→デバッグの時間を制作に当てる→内容はそこそこ纏まるがバグまみれ
今は、
時間が足りない→それでもちゃんとデバッグはする→バグはないが、所々やっつけな部分が出来る


七つ橋完全版変更用修正パッチマダー?チンチン(AA略)


《主な修正内容》
・メテオの執筆速度の修正
・山原発言を音声二重化へ修正
・運営資金の自転車操業を修正
・その他、演出上見苦しい点の修正


Q1:スラーヴァの声優が二回出てませんか?
A1:はい、出てます。スラーヴァ(獣)とスラーヴァ(人)と言う説があります。
Q2:ジョエルの女装設定は?
A2:それらしいCGとED付近にそれらしい描写がありました。
Q3:第四章からいきなり音声が出なくなりました!
A3:仕様です。
Q4:選択肢の意味は?
A4:OHPには「選択肢によってストーリーが変化します」とありますが現実問題、即死ENDか否かです。
Q5:シナリオ&音声追加パッチは出ますか?
A5:物凄く売れたり誰かが出資してくれれば出るかも知れませんが、今の所ただの妄言です。
Q6:あれ?七つ目のマスコンは?
A6:作中で明確には出てませんね。
Q7:ジェーンルートとかスラーヴァルートとかぐりぐらルートとかおにうルートとか印度ルートとか…
A7:ありません。心の中にしか。


今クリア。これはアレだな。ゼノギアスのDisc2。


クリアした後やり場の無い怒りに襲われたんだが。
これほどの傑作がここまで未完成だとは。
ライアーは一体いくら必要なんだ?
2、300人が数万も出せばなんとかならんのか。
株公開したほうがいいんじゃねぇか?


不吉な例題。
もしライアーが「このままじゃ会社もおしまいだ…。」となったとして。
会社の存続と、七橋の採算度外視のリメイクと、どちらを望む?
…自分はそれでも七橋。
そんじょそこらの有名作じゃ手も届かない大傑作が生まれるなら、これが最後でもいい。

当然七橋リメイクさ。
能力のあるスタッフは別メーカーでも活躍するだろう。納期を守れない無能は消えろ。
みりすとは違う次元の未完成品を売りつけるようなメーカーはいくら潰れてもらっても構わん。
ただ、何でもいいから自分たちのやらかしたことには決着をつけて欲しい。


で、ここまで読んで下さった方は気付いていらっしゃるでしょうが。
 ・バグ多発 → ライアー無能すぎ、動かねぇ → こうすると何とか動くよ
 ・シナリオ未完 → ライアー無能すぎ、ワケワカンネ → こういう解釈でどうよ
これがライアーの考える「ユーザーからのリターン」であり「ユーザー好感度」!
つまり俺達はライアーの信者養成教育にハマっていたんだよ! な、なんだってー!!(AA略