今日の『ToHeart2』ネタバレ考察版  るーこシナリオの源流

こっから激しくネタバレですが。
るーこシナリオは宇宙だのUFOだのるーだの"るー"だのと怪しげなギミックが多数出てきます。
これらの要素には少しずつ元ネタがあり、それも参照してみると見えない部分が見えてきて面白いかも。


るーこが遊園地で呟く「銀河連盟の三人」云々というのは手塚治虫のW3(ワンダースリー)に由来すると思われます。
「戦争ばかりしている地球を破壊するかどうか、銀河連邦が三人の調査員を送る」という手塚治虫らしいストーリーなのですが、
「一年間調査してどうしようもない星なら地球を消滅させる」辺りがるーこが言っていた内容と合致します。
この三人も、調査する内に"うー"、即ち地球に惹かれて・・・となっていくあたりるーこシナリオに近いですね。
今ではDVDボックスになってるようで、少々お高いですが作品を見る事自体は容易なようです。
るーこが多用する「るー」とか「ちー」については「不思議惑星キン・ザ・ザ」という映画に由来していると思います。
「この星の人々はどうにもいいかげんなのだが礼儀にだけはうるさく、またここではなぜかマッチが非常に価値がある。」
ってまんまですやん、とも思う。この映画は1986年 旧ソ連製という極めて変態な経歴を持っていたりします。
この惑星キン・ザ・ザの中では挨拶は「るー」ではなく「クー」とか「キュー」みたいですが・・・
DVDがamazonで四千円とお買い得なのでこちらの方が気軽かな?レンタル屋には無いだろう。
 (内容はるーこシナリオとはあまり関係ないので注意)
この流れ、何となく故・超先生を思い出してしまうんですよ。
亡くなった超先生の遺志が担当ライターにこういう行動を取らせたんじゃないか、とか思っておく。ミステリ研の出番だな。


あー、これは割と戯れ言なので注意して下さい。最後にるーこがルーシーとして帰ってくるシーンについて。
あれは一度"るー"へ帰り、るーの四回行使の罰として記憶操作を受け"うー"へ追放、という流れだと個人的には思ってるのですが。
るーこは序盤で"うー"へは「光よりも早い光」で来た、と言ってますね。するとこの宇宙船はタイムマシンとして機能する事になる。
 (負の質量とかタキオン粒子か何かで) 光速を越える速度で"うー"から"るー"へ、そして再度"るー"から"うー"へ
移動したとすると、"うー"を出発したAという時間より過去、(A-X)という時間に"うー"へ到達することになります。
 (Xは正の数。超光速タイムマシンについてはこことかここ参照。)
ここで、るーこがポソッと言った「るーこと呼ばれていたのは、ずっと前の事のような気がする」(意訳)が効いてくる。
つまり、Aという時間において貴明と過ごしたるーこが(A−X)時間に存在して、同(A−X)時間に"るー"から追放されたるーこ
"るー"の偉い人達が、貴明が花梨に対して捏造した身分「ルーシー・マリア・ミソラ」として生きていくようにどこかのうーに預けた、と。
このうーにはるーこのことを娘として認識させるよう記憶操作、るーこに対しては「日本に河野貴明という許嫁がいる」という情報を書き込む。
それらの条件付けによる行動が二回目のA時間の少し後に起こるように設定すれば、るーこエンディングの完成となるワケです。
前の事を微妙に覚えているのは、一回目のA時間の出来事(本編中の出来事)を完全に封印しなかったから。
それはるーの力でも出来ないのか、温情か、るーこという個を保つ為か。
そして子犬が100時間以上前から助かっていたように、るーこと貴明が再び出会う事もきっと出会った時から決まっていたのでしょう。
関係ないが、るーこ・きれいなそら → ルーコ・綺麗な空 → ルーシー・美空 → ルーシー・マリア・ミソラだと思うんだけど
「マリア」は一体何処から来たんだ。うむむ。


るーこシナリオは一度しかやってない上に、前提である「超光速航行」「るーの力」に頼りすぎてる気はしますが(・3・)キニシナイ!
信じる者は救われるのです。信じてる人のところにスペースピープルはやってくるんよ。
そうだ、これこそリアルリアリティ。なんかこの記事ってかなりミステリ研っぽい記事じゃない?
・・・何言ってんだこいつ、と思ったらスルーして下さい(´・ω・`)