押井守がでっかく新聞に載って笑ってました。

今日の中日新聞の夕刊に半面顔写真付でインタビューに答えていました。内容を一部抜粋すると

・「イノセンスは物語が難解だ」という声について
  「あの映画は何をどう理解していいか、お客さんの頭がオーバーフローするように作った。(中略) だから作品を全部「読み解こう」なんて徒労。「映像がきれい」という印象でも、ある種の時代の「予感」でも、何か一つ納得してもらえれば満足だと思っています。」
・日本製アニメが欧米で評価されているのはどう思うか
  「基本的には、欧米が日本のアニメを評価する内実は「誤解」だと思う。ただ、誤解で構わない。」
・アニメ監督は自分で絵を描く人が多いが、押井は描かないことに関して
  「絵が描けずにスタートした分、描ける監督より余分なことを考えた。(中略) 僕は「言葉」から始めて、絵柄は最後に選択する。むしろ、絵が描けないアニメ監督になれてラッキーだと思っている。」
・もともと映画が好きらしいですが
  「映画の仕事は、過去にあった作品の中からしか出てこない。全く新しい映像なんて存在しない。それが僕の持論です。(中略) 気持ちいい時って人は何も考えない。面白い小説をあっという間に読んだけど、何も覚えていないとか。逆に退屈な時こそ頭を使う」
・仕事以外では?
  「ペットの犬が家で待っているから仕事ができる。犬のいない生活は考えられません(笑)。」

色々と面白い記事でした。ただ普通に夕刊に載ってるから違和感バリバリ。
俺の中で謎だった「押井作品の犬」が、個人的趣味由来であることが分かったから満足かな。