Re:はるのあしおと (ゆづき&和再プレイ)

せいるさんがはるおとのSS書いてる! しかも想定読者指定。
なんかすんげー嬉しくてびっくりするほどユートピア!って感じです。
バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゛っ!! (こちらもみさくら風に)


SSは東京での空白、EDムービーで独りぼっちの和のイメージといった感じでしょうか。
実に彼女らしいと思います。賢いけれど不器用な和は、結局いつもぐるぐる回り道をしてしまう。
お互いバカなりの結論。和も樹のことを言えないくらいバカで、でも、だからこそ愛しいのでしょう。
弱かった樹の強さを引き出したのが和、強がっていた和の本音を明らかにしたのが樹。この後にハッピーエンドがあると知らなければ怖いお話。(笑
(夜の電話、白波瀬との完璧な別れが最後の鍵となって、終盤の樹と和の強さの反転が起きた・・・と思うのですが)
和SSの筈なのにゆづきの存在感が大きいのは、やはり著者本人の愛ゆえなのか。
やはりもう一度プレイしてみると色々と感じるところがあるな、と。
例えば、ゆづきシナリオ序盤で樹が白波瀬との別れを語るところ。
ここで既にゆづきは「先生の言葉、覚えていたいんです」と語る。みんなのことを忘れないようにしたい、とも。
その時点でゆづきの願いというか欲求みたいなものは示されていて、樹を引き留めるシーンに直結してるのかなぁ、とか。
(そうするとゆづきが一人で東京へ行ったことにも大きな意味が出てくる、ということになります)
例えば、ゆづきにとっての和、和にとってのゆづきの存在の大きさも。
ゆづきは停滞した空虚を、和は進み続ける虚しさを抱えているけど。関係は少し歪だったけど。
根っこではお互い支え合ってたんじゃないかぁ、とか。じゃなきゃあんなに真剣にはなれない。
和シナリオでのゆづきだってきっと救われた筈だ、と思うのは楽観的すぎるでしょうか。そうであると思いたい。
樹ちゃんにとっては、「何もなかった」重い過去を振り切る為に飛び込んだ先が泥沼だったと。
(半人前の樹が誰かを救おうなんて考えたら泥沼に陥るに決まっているのですが。)
ほとんど分かっててやってた感じはあるし、臆病な彼にはぶつかってみることが必要だったとはいえ、辛い道を選んでしまった。
その辺を救済してくれるのが智夏シナリオになるのかな。言葉を借りれば「物語の読者さえも救った」というか。
白波瀬シナリオとか、あったとしても痛すぎてクリアする自信が無かったり。
和には「私を踏み台にして行くつもりですか。よくそんなことが出来ますね、桜乃先生。」と責められ、
ゆづきには「結局自分勝手な選択で人を傷つけるんですね。本当に、ずるい人。」と罵られ
悠には「また悠の側から居なくなっちゃうのっ!? 行っちゃやだよぉ!!」と泣かれ、
智夏には「樹くんが正しいって思うなら、きっとそれでいいんだよ。」と涙目で肯定され、
教頭代理には「君に全てを捨てて追いかける覚悟があるの? 今度こそ逃げ道は無くなるのよ。」と問われる。
うわっ、これは厳しい。ある意味智夏シナリオの反転バージョン? 怖いけど見てみたい。
こんなになって追いかけて、それでまた恋破れたら樹ちゃんはあの高台から飛び降りるでしょうな。
・・・無理だーっ!(ゴロゴロ
これ以上は粘着っぽいので自粛。
主張を分かりやすく簡潔に纏めるのは難しい。故に思考を作品という「形あるモノ」に出来る書き手は凄いと思うのです。
ここにある文章はまだ形になっていないようなモノだ。流動的な思考が流れ出したモノ。
Webで見る限り創作する人にはゆづきの評判がすこぶる良いようなのですが、彼女の通ったところは誰もが通るものなのだろうか。
シナリオを書く事は当然創作で、創作家が書く創作家のシナリオ。良く出来ているのも道理か。
俺はツンデラーなので和派。(悠人気(・∀・)ナイヨー)
  関連:日々是良日な日記
      日々是良日な日記:はるのあしおと 和SS「ブルー・メイズ・ブルー」
      日々是良日な日記:はるのあしおと5
      「みさくらなんこつのガイドライン」まとめっぽいページ。