ひぐらしのなく頃にサードプレイ・炎のように殺す。氷のように冷静に。

本当に、つらい。
祟殺し編は今までの鬼隠し、綿流し編の背面を見る様な作品だった。
深淵を覗き込んだが為に、大きな狂気に押し潰されていった両編に対し、今回は深淵を覗き込んだが為に、圭一本人から大きな狂気が生まれる。
魅音の狂気と同じく、圭一の狂気が人を、仲間を思い遣る心から生まれてしまったモノだったからこそ、辛い。
祟殺しを経験してみると、魅音が背負っていたモノの重さが見えてくる。が、まだ本当の根本に存在する筈の「元凶」は見えてこない。
真相は「目明かし編」まで明かされないか。詩音の活躍に期待するとしよう。
戯言。
虐待、というか理不尽なチカラがすこぶる苦手な俺としては、沙都子に関わる話が辛くて仕方なかった。
狂気を見つめれば狂気もまた自身を見つめ返す。
魅音や圭一の場合はある程度の覚悟と認識を持った上である、と納得出来るが沙都子の場合はそうもいかない。
彼女が子供だから?分からない。でも許せない。
少なくとも俺には圭一が圧倒的な正義に見えた。その事実より先には進めそうも無い。
命が平等だなんて思ったことが無い。汚れた人間を払うことこそ神聖なる儀式。イツマデモ生きていられると思うな。