『潮風の消える海に』の舞台、JR鶴見線に乗ってきました

鶴見駅から出発次の国道駅で下車
 南武線京浜東北線経由で鶴見駅へ。海芝浦行きに乗り、次の国道駅で直ぐに下車。どうやら鶴見線に乗る上では国道駅というのは外せないらしいし、『潮風の消える海に』では進・莉佳子の家がある駅になります。改札を出て右側に向かって撮ると作中背景とほぼ同じになります。鶴見線そのものについては鶴見線 - Wikipedia鶴見線サイト「がんばれ鶴見線」を参照のこと。


改札側を撮るように莉佳子の家?焼鳥屋
 信じられないかも知れませんが、改札を出た目の前がこんな感じです。莉佳子の家のモデルになってるのはこの辺りのお店だろうか。とにかく昭和の匂いが漂っていますが、これでも川崎駅から二駅しか離れていないというのが驚き。


とにかく暗い駅とは思えない
線路沿い哀愁雑然とした作り
すぐ近くに鶴見川が流れています東京湾が近いので、釣り船も多い
 裏側しか撮っていませんが、反対側にはマンションなども多いので宮地家のような金持ちが住んでいても違和感はないでしょう。交通の便はかなり良い方に入るハズ。


浅野駅の踏切から扇町行きに乗り換え誰もいない!
終点・扇町駅舎?
どこかの工場へ架線は人間の生きる証
 海芝浦へ行くのは後回しにして、浅野駅で乗り換え終着駅である扇町へ。浩介の家があるという安善駅も通りますが、作中で全く描写がないのでスルー。鶴見線は通勤路線なので平日の夕以外は利用者が大変少ない。それでも1時間に1本は走っているので、極端に本数が少ないというわけでもないと思う。貨物線があるので線路も多くて賑やかにも見える。


ぬこ があらわれた!日向の猫に憧れて箱座り
改札業務中飽きたらしいサボってます発車します
 浅野駅の"駅長"。駅にいる猫は大体人に慣れているので撮りやすいです。どうやら妊娠している様子で、その内"駅員"さんが生まれるんじゃないでしょうか。回りは工場ばかりで、工員のおっちゃん達とは顔なじみのようでした。鶴見線沿線は工場が多いことで有名ですが、自分も工場労働者なのであんまり物珍しい感じはしない。地元の名鉄豊田線を彷彿とさせる部分も。


行き止まりNASE号はどれ?蹴り落とすには最適のロケーション道は別れて
 取って返して浅野駅で乗り換え、今度は海芝浦へ。浅野に限らず、あちこちに運河が掘られていて船着き場は非常に多いです。ディンキーの船体が沈んでいても違和感はない、かな。しかし運河らしくどこも汚いので、泳ぐのはあまりオススメできません。まぁ、生意気な女子校生が居たら蹴り落としてやりましょう。フラグが立つかも知れません。


第二猫黒猫には金目構内巡視
 浅野駅の"駅長"。今度は黒猫という辺り、良く出来た話だ。


つばさ橋世界の果てで愛を叫ぶ?向かって右はすぐ東芝
芝浦公園気は落ち着くかも知れない猫の額
 海芝浦駅。芝浦公園含め、予想以上に狭くて驚く。こんなところで独りで思いに耽る高校生はちょっとばかり不健全ではないかとも思う。しかしこの護岸のコンクリートを避けて《ネタバレ》するには、武道の経験か特殊なテクニックが必要になりそうだ。「セイリング」の歌詞には夕日に関する表現がありますが、東芝の工場の位置関係上夕日はあまり見られないようになっています。


空は群青に変わりつつ……海へ
 好きな作品の舞台であることを差っ引いてもなかなか面白い路線でした。こんなところを舞台にしようと思った早狩氏の発想だけで、あの作品は一つの成功を得ていたのでしょう。海を眺めながら聴く「セイリング」は、何となくいつもより沁みるような感じがしました。