ゼーガペインに望む理想の人類

 タイトルは勿論、 『ゼーガペイン』 の大きなテーマの一つから。とりあえず今週もカミナギが可愛かったので満足です。しかしカミナギといいシズノ先輩といい、幸せにはなれそうにないなぁ……それでこそゼーガペインですが。


 実際のところ、今最も興味があるのはその結末 ―― 人類の無限進化の行き着く先としてどのような解法を示してくれるのか、というのが大きいです。肉体というハードウェアからの解放、無限の精神、ヒトの未来のカタチをずっと昔から探し求めている人間にとっては、どうしても気になる行方。 (それこそ私達が 『SenseOff』 や 『未来にキスを』 から追い求めてきた答えだ。この辺りエロゲ的な思考、自分に帰結する認識や抑圧を嫌う精神性と相性が良いと思う)


 最終決戦に向けて、これからガルズオルムをより確かに描写しなければならないでしょう。 「ガルズオルムを全否定して肉体を取り戻しました。めでたしめでたし」 では済まされない。特に今週語られたような復元者の存在・優位性は無視できず、ガルズオルムの要素を持つ会長やシズノ先輩がセレブラント達を何処へ導くのか ―― 不安と期待が半々の、久し振りに先が気になってしょうがないアニメです。


 人類再生・進化の鍵がカミナギになるのか、キョウになるのか……カミナギとシズノ先輩という対比すら、理想を目指すための要素の一つに過ぎません。誰もを納得させる答えを出せとは言わないけど、今までの流れを受け止めるしっかりとした結末を望みます。消されるな、我が痛み。