はるのあしおと・智夏ルート兼総括 他人の力になれる喜び
一応隠しヒロインという事になるのかな？ 顔出しは割とすぐなのでそんな感じはしませんが。「はるのあしおと」という作品の最終結論、樹の目指したもの、今までの三人では得られなかったその答え。nbkzは三人へのアンチテーゼと位置付けていたけど、それ以上に重要なシナリオだった。
はるのあしおと、TRUEルート。
ここからネタバレ。ちょっと冷静ではないかも知れません。
いや、ここまで完璧に、この作品に求めていたモノを提示してくれるとは思わなかった。
それは「幸せ」、「成長」の先にある「幸せ」だった。
樹にとって過去は辛いものでしかなかったのか、乗り越えるべき壁でしかないのか。
三人のシナリオで感じていた、そこに拘りすぎて何かを忘れている様な感覚。
教頭代理も言っていた「あなたは何故教師になるの？」という言葉の意味。
その答えとして樹を導いたのが智夏なんじゃないかな、と。
本当に樹の心にあったのは「誰かの力になりたい」という思いで、
その困っている誰かを放っておけない気持ちが樹に教師を目指させた。
東京へ出てから色んな事があって、それに気付けなかった樹に智夏が示して見せた気持ちこそ、樹に本当に必要だったモノ。
小さい頃に思い出を共有して、共感できた二人だから自然と目指すところは同じになっていた、と思う訳です。
再会して時を重ねるうちに思い出す過去は大切なもので、越えるべき壁ではない。今までの過去に対するアンチテーゼになる。
樹は「智夏が特別だったからじゃない」と言って謝るけど、それこそ智夏が憧れた樹くんの強さであり智夏の強さの原動力になっている。それにプラス、智夏が自分で手に入れた強さ。信じる力、諦めない力。全部引っくるめて智夏は樹にとって目標となる訳で、傷の舐め合いから自覚、成長に繋がっていく三シナリオとは明確に違いがある様に感じた。
智夏も完璧な人間として描かれている訳じゃないのも好感。
彼女にとっては樹こそ越えるべき過去だった。臆病で何も言い出せなかった過去の自分と決別する無人の教室でのシーン、
彼女が哀しくて流した唯一の涙。それでも、拒絶を受け入れた上で樹の言葉に希望を見出す智夏は間違いなくこの作品の中で最強。案外彼女は自分の気持ちがいつか樹に届くと確信していたのかも知れません。諦めない女ですから。
樹が彼女の気持ちを受け入れるには、真っ直ぐ向き合える気持ちの強さが必要。
きっかけは緑川の言葉かな？ 誰かに必要とされる自分に気付いて、進むべき道を見定めること。
白波瀬の言葉も素直に自分の力にして、誰かの為でなく自分がなりたい自分になる為に努力すること。
自ら桜鈴に残る事を志願してようやく樹は居場所を得る事が出来る。目標とする、大切な人達がいる芽吹野に。
それは他のシナリオでは明確に描かれなかった、「成長」の先にある「幸せ」ではないかなと思います。
「変わらなかった気持ちと、変わったからこそ持てた優しさがあれば、きっと幸せになれる。」
樹の呟く一節は、この作品を締める言葉に相応しい。
ここから戯言風味。さらに冷静でないかも知れない。
エンディングムービーはどれも秀逸だけど、智夏ムービーはオープニングと並ぶくらい素敵。
ハッピーエンド主義者としてはああいった幸せな後日談で泣けてしまう。キャラ勢揃いも嬉しい。
悠は幼稚園の先生になってるし、和は教師になってるし、ゆづきは本を書き続けてるみたいだし。
樹と智夏の娘を出してその成長と皆の未来を描くなんて、最後の最後まで凄い。
智夏を見てるとちょっとだけマミ姉がダブる。何となく悩みを聞くスタイルが似てるというか。
「心だって病気になったり怪我をしたりするんだよ。」「ちっぽけな悩みに見えても、悩んでる人は本気なんだよ？」とか
いかにも言いそうだなー、と。 無論悪い意味ではなく良い意味で似てると思った。
だらだらと色々書いてますが要は最高ってことです。文章量は愛に比例するから仕方ない。
ＣＧ枚数、演出効果を考えれば大作、シナリオは人を選ぶが嵌れば名作。個人的には傑作と名作の間、点数にすれば九十点。
本数売れてないのは悲しいし、こういう意欲的な作品が売れないのは良くないのではと思う。KIMちーの絵が問題ならさらに悲しい。
これから口コミで伸びる事を期待。このサイトはこれからも「はるのあしおと」を応援していきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
このサイトは を応援しています。
の永夜抄も出ると決まったし、今年のビッグサイトは熱くなりそうだ。
昨日は献血→バッティングセンターのコンボで完全にダウン、十二時間睡眠。
やたらと重くて滑るバットの所為で腰と左手がもうダメぽ。マイバットを持って
行こうかとも思ったのですが、原付にバットの組み合わせは確実に職務質問。ダメぽ。
■
究極のヤラレキャラも見せ様によっては化ける。調子に乗った春原は 智代に戦いを挑む→64HIT→再びヘタレ に収束。
関連：
今日の一発ネタ
（より）
（以下二件より）
有名な電撃の早売りの謎が明らかに。
（より）
個人的には、同人市場がどうなろうが関係ないので、あまり興味がない。ただ、日本の将来の産業を育成するためにアニメコンテンツに肩入れをしようと言っておきながら、想像力、創造力の足腰として機能してきた同人市場を「健全化」させることにどれだけの意味があるのかは判断しづらい。行政は明らかに同人市場をエロ市場の延長線上として捉えている。当然か。
ここに注目してしまうのは俺が擁護派だから。悪ノリが過ぎるというのも分かるけど、根底にあるのは「創作」であるはず。
（より）
（より）
おまいらゲーム帝国の読み過ぎですよ。108516には200ガバス進呈。
