CLANNAD 感想その二・戯言(ネタバレ有注意)

今日は渚、杏をクリアまで。
某所で
言われていたのを見て納得。上手いことそれぞれのエッセンスを
取り込んだ様な感じ。そんな青春群像です。
渚はAir色が強かったかな。同じ「家族」をテーマにしていたから
というのも在るけど、出来ない子、病気というトピックも
そういう印象に繋がってる。でも観鈴よりも、自分の足で
成長している感じがして好印象だった。終わり方が全然
ハッピーじゃない気はしますが、最後に出て来るTRUEシナリオにより
色々明らかになると思うので今は感情を保留。期待して待ちます。
さて、本日メインの杏シナリオですが…
貴様は鳴海孝之と軽くキレそうになる事多数。
杏と椋が痛々しすぎます。ていうかいつまでこの主人公は戯言吐いてますか。
椋の告白に対してこれから互いを知っていけばいいじゃないかと言ったのは自分でしょうが。
その知っていく過程の中での変化も受け止める覚悟も無しにこんな台詞を吐いたとしたら
本気でこいつ誠実さという面で鳴海孝之級にダメ人間でしょう。
杏の気持ちに気付かなかったのは仕方ないかも知れないけれど、ズルズルと関係を引き伸ばしてしまった事、
二人から弱い部分を引き摺り出してしまった事は、他人の心に踏み込みながら自身だけを守り続けた
朋也の覚悟不足と思慮の浅さとが引き起こしたいわば自業自得の出来事ではないのか、と。
杏も悪くないとは言い切れない。朋也と椋に対してプレッシャーを掛け続けたのは彼女自身だし、
その上で椋を心配していると言いつつ彼に無理をさせたのは一体誰だったのか。
彼女自身朋也の気持ちが自分に向いているのが分かったのなら、その想いに応えるかどうかは別として
やるべき事は他に合ったのではないか。こんな最低な結果は容易に想像できたのではないか。
彼女の頑張り次第では三人ともこんな苦しい想いをしなくても済んだのではないか。
微妙な立場は分かる。しかし引く美徳と臆病を一緒にしては朋也と同じ罪人になってしまうのではないか。
お姉ちゃんみたいになるから愛して欲しいと懇願する椋を見て、早瀬水月と同じ弱さ、醜さが見えた気になって
軽い吐き気と哀れみで一杯になった。こんな人間は例え自分好みであったとしても愛せないだろうよ。
しかし彼女をそこまで追い詰めたのは誰なのか。それだけは最後まで頭を離れなかった。
最終的に間違いに気付くことで終止符が打たれたから一安心だったものの・・・
何か力強さ、爽やかさに欠けるシナリオで個人的に好みではありませんでした。
こういう人間臭さが鼻についてしまう辺り俺はまだまだ未熟なんでしょうか?

ここから番外。別に俺は杏が嫌いなわけじゃないですよ。むしろ大好き。
だからこそ杏には、胸のすくような、爽やかで健全な恋愛をして見せて欲しかった。
あれだけ良い性格してるんだから、きっと素晴らしく可愛いシナリオになったでしょうに。プレイしながら
「ええい!椋はもういい、杏を出せ杏を!」
とずっと思ってました。ヒロインとしてとても不遇ですね・・・合掌。