『TOKOLOGY』担当パート「"Logics to be Cheerful" are here.」サンプル(+当日情報ほか)

 「小さな頃は両親のことが嫌いだったりした」と漏らす透子の態度には、直前の両親登場の場面と合わせて強い違和感があります。良い思い出や素晴らしいものを語ろうとする彼女の、ひどく感情的な一言。

 特別でない一日の中で成就した彼らの"初恋"。その美しさは見る者の感覚を麻痺させてしまいます。まるでそれが当然であるかのように。幼なじみの特別な繋がりを純粋に信じて、放っておいても結ばれる二人だったとみなすのは簡単です。しかし、松宮透子という聡明で臆病な女性は、そのように物事を楽観視する人物には思えませんでした。彼女がなぜ誠一に美しい世界を語ったのか、何を隠し何を見せようとしていたのか――それらを定義するという理念の元にブチ上げたのが "Logics to be Cheerful" です。

 一人の女性として誠一と正対することになった時、お姉さんを自称する彼女ならば考えたはずです。決して同じ轍は踏まないと。

 作品には書かれていない部分を想像で埋めたものであり、「WE SHOULD BE SO LUCKY.」とは比較にならないくらい悪質なのですが……それはいつものことなので、あまり気にしないでいただけると幸いです。持っている人は少ないと思いますが、以前の『さくらむすび』本の内容に近いかもしれません。


 何件か問い合わせがあったのですが、現段階では店舗委託は考えていません。会場頒布量としては明らかに多く、店舗委託に回すにはどうも少ないというハンパな部数なので。店舗委託分に期待して追加で刷るには勇気のいるジャンルですし、こちらの懐事情も……代わりと言ってはなんですが、各種オールジャンル即売会などでは積極的に委託していきたいと思います。相手先が見つかれば。個別の通販についてはこれからメンバー内で相談します。あと、心の余裕があれば個人でコピー本でも用意しようかと思ってます。この辺は直前まで流動的なので、何も無かったら挫折したんだなと笑ってやってください。