OVERDRIVE 『キラ☆キラ』 関連コメントレス(ネタバレ有り)

自分はSWAN→CARNIVAL→キラ☆キラとプレイしてきて、今回が一番取っつきやすかったなぁと感じています。
理解力に乏しい私としては、過去二作は終了後「とっつきにくく気持ちが晴れない作品」というイメージが強く残りましたけど、今作は「楽しかった」という気持ちが残りました。

まぁ、何となく晴れない気持ちもあるんですが。きらりENDのきらりだけがルートの山場をなし崩し的にと言うか、状況が解決するのを待ってしまったというか。
後の二人は、バンド活動を通して成長した自分達が、山場に立ち向かって綺麗に終わるので余計に強くそれを感じました。
常にバンドの中心にいた彼女が、一番問題を解決できそうな力と才能を持った人間が終始状況に流されていた気がするのは何だかなぁ・・・と。
逆に、だからこそ一番成長していないのかもと思わないでもないですが。最初から力を持っていたという意味で。

後、きらりの父の末路の影響を受けて悩んでいる主人公が、CARNIVALの主人公と被りました。
鹿之助は今後、自責の幻影に追われ続けたりしないのかな・・・と。

 その順番なら、確かに取り組みやすくはなるでしょうね。今回は基本的に晴れやかに終わりますし……きらりTrue以外は。アレをハッピーエンドと言い切れるほど、ポジティブには受け取れなかった。
 一つの個人的な解釈として。
 きらりの境遇には一切の意味がなかった。正の意味も、負の意味も。きらりが天才なのは生まれつきで、環境に対する反動的な才能ではない。そう生まれてしまったという純粋な不幸の上に立つ。ただ、その何の意味もない重荷でも、他人が背負おうとすれば傷を負うことは免れない。彼女が自分の愚鈍さの為に可能性を失って自死してさえ、他人に傷を作る。そのどうしようもない傷は何にも繋がらず、ただ彼らを痛めつけるのだ――そんな風に感じました。その傷から奇跡的に生まれた輝くものについての物語がきらりBad、その傷と生きてゆく道がきらりTrueではないかな、とか。『CARNIVAL』から続いている、理解の外にある物事に対してうまく生きようと足掻く人を書き続けているんではないか、と思います。少なくとも安易な相互理解に持ち込むつもりは全く無さそうだ。
 もしきらりのような人間が意味のないものに抵抗するなら、武器となるのは境遇を呪う怒りであり自己の向上心である、と信じています。生まれの不幸だけはどれだけ呪っても構わない。しかしきらりからはそれらの力が感じられなかった。この力を一手に背負ったのが鹿之助で、故にTrueエンドでは大きな傷を負いました。きらりの父親を"殺し"て、独りきりになってしまった。その孤独も痛みもきらりには癒せはしないし、どこに消えることもない。それでもこれからもきらりは歌い続けなければならない。鹿之助の罪の意識に少しでも赦しを与えるために。意味や効果を成すとは思わないけれど、それが彼女の"傷"だろう。
 きらりBadエンドでは、きらり本人が傷の象徴になります。この時の鹿之助は彼女が如何な環境にあるのか詳しく知ることはなく、彼を悩ませるのはきらりが"死に向かってしまった"事実だけです。だから彼はちゃんと立ち直れたのではないか、と思います。

「キラ☆キラ」の感想です。 瀬戸口廉也はやっぱり劇薬でした。 True終了後に「キラ☆キラ」という曲の威力が跳ね上がるのは凄く同意します。 元々良すぎる曲なのに、あの背景があるだけでこれほど威力が変わるなんて。 あとこの曲、作詞が第二文芸部と書かれてるのですが、言葉選びのセンスから勝手に桑島由一と断定してみました。 違うかもしれないですが。でもあの言葉選びは桑島さんだと思うんですよねー。 それと「第二文芸部」というバンドを本気で作り出してるところに感動しました。 あのスタッフロールを初めて見たときはニヤニヤしっぱなしでしたし。

 読み返せば直球ネタバレな言葉の集合になってますね。歌詞からは確かに桑島っぽさが感じられます。「Ashberry」とよく似た構造。(というか、歌詞の中心であるきらりが遥花と似てるのか。この二人は驚くほど多くの共通点を持っていて、それでいて結末はファンタジーとリアルに切り分けられる。『キラ☆キラ』も序盤は奇跡的な成功というファンタジーで押し上げるけれど、その頂点からリアルに転がし落とす速度と落差が素晴らしく……話が逸れたか)
 おそらくライブなどもあるでしょうから、是非参加したいなぁ。(UR@Nの体力が心配かも)

「キラ☆キラ」は2回、3回と(きらりルート以外)やりたくなる話←結論

 某セーラー服っぽい。 「かえしてニーソックス」第二文芸部ver.は本家より好きです。古典ロックのカバーも聴いてみたいけど、ちょっと難しいかな。二人のシナリオに関しては非常に爽やかで、青春担当ですから繰り返しプレイにも強い。

つーかいいじゃないかビッチで。ビッチ最高じゃないかファック。
俗に「昼は淑女、夜は娼婦」が男の理想なんて云いますが、だとすればエロゲヒロインにとってビッチはある意味サイコーにファッキンな誉め言葉なのではあるめえかとわたくし愚考する次第。処女とか非処女とか最初に言い出したのは誰なのかしらクソッタレ!って虚淵も言ってた。いや紗理奈さんは紛うことなき処女ですが。
……おかしいな。真面目に語るつもりがどうしてこんなバカ話になっちまったんだファック?

 紗理奈がビッチだなんて! ちょっとエロスなだけじゃないかファック。駅トイレコスプレファックは相当難易度高いが、あくまでロックなファックを目指してるだけさ。ファックなお前らに足りないのはエロスに対する熱いハートだ。